毛呂山キャンプ(前編)

2021年 1月30日(土)

出張から帰ってきたばかりだったので、もともとキャンプに行くつもりはなかったが、先週末は雪が降る予報もあったほど荒れた天気だった(ほとんど降らなかったけど)。

今週末は天気が良ければキャンプに行こうと考えていたが、金曜日は冷たい北風が強く吹き付けて、散歩に行くのも辛い天気だった。

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土日の天気は晴れなのだが、問題は北風のほう。 昨日よりは弱いが3mの風というのは焚き火が難しくなる。
夕方にかけて弱まる予報だが、そもそも夕方というのは風が強まる時間帯なのだ。 予報を鵜呑みにはできない。

さらにいえば明日は月末なので嫁の仕事が忙しい。 だから基本的に月末にかかるキャンプは避けている。
とはいえ明日の朝、嫁が出社する前に帰宅できるなら吉郎の散歩も自分が行けるので、嫁の負担にはならないだろう。
よってキャンプに行くなら、1時間以内で帰って来れる近場のキャンプ場が条件となる。

問題は新型コロナの緊急事態宣言により、近隣のキャンプ場が軒並み閉鎖されていることだ。
1/26(火)には、かわせみ河原まで閉鎖になっている。

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それでも最終的にはキャンプに行くことにした。 行かずに北風が止めば、後悔することが確実だ。
キャンプ場は昨年2月にも行った月川荘に行くつもり。
嫁の帰りが遅くなった場合に備えて、吉郎の散歩をしてから 13:39に出発する。

14:15 どこにも寄らずに月川荘に到着すると、驚くべき光景が広がっていた。

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あまりの衝撃に写真を撮ることも忘れて即引き返してしまったのだが、場所という場所を利用者のクルマが埋め尽くしていたのだ(上の写真でマーキングした場所)。
駐車場を拡張したのか、以前は林だったところまでクルマがぎっしりと並んでいた。 もちろんテントサイトはすし詰め状態。 目視してないが、橋を渡った川向うもテントだらけだろう。
当然ながら上の段のテントサイトも過密状態。 新型コロナの感染リスク以前の問題で、こんな状態でキャンプするくらいなら家に引き返した方がマシだ。

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逃げるように引き返してきたものの、このまま直帰するのも負けたような感じでシャクな気分だ。
14:22 とりあえず高柳屋へ行って きのこうどんを食べながら今後のことを考える。 新型コロナで飲食店はどこも大変なようだが、ここは変わらず繁盛しているようだ。

明日は朝早くに帰宅しなければならないので、代替キャンプ地はこの近辺に限られる。
ときがわ町にも木のむらキャンプ場とかあるけど、営業は春からだ。
いっそのこと川の広場に隣接した河原にテントでも張るかな?(NGだけど)

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などと考えながらGoogleMapsを見ていたら、「スカイパーク毛呂山 パラグライダー キャンプ」という聞いたこともない施設名が目に入ってきた。
GoogleMapsから施設のWebサイトを見てみると、どうやらパラグライダー場でキャンプもできるらしい。 「ソロ/ファミリー限定」なんだとか。
ただプレオープンだからか料金が書かれていない(あとで分かったが検索エンジンで出てくるサイトには詳しい説明や料金が書いてある)。
怪しいニオイがぷんぷんするが、行くあてがなくて困っているこんなときでもなければ興味を示すことはなかっただろう。

うどんを食べ終わって、駐車場から思い切って電話をしてみたら、通年営業で本日も泊まれるらしい。
肝心の料金は 3千円(!)とのこと。 「じゃイイですぅ~」と断ることも一瞬頭をよぎったが、好奇心が勝って行ってみることにした。

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14:50 GoogleMapsのナビをセットして出発。 すぐ近くだと思ったのだが、意外と時間が掛かった。

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15:08 毛呂本郷の交差点を右折してしばらく進む。 距離的にはもうすぐ近くなのだが、こんな市街地の近くにパラグライダー場なんてあるのだろうか?
15:10 施設ののぼりが立っているのを発見。 この先で間違いなさそうだ。

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しばらく進むと、左手にスキー場のようなものが見えてきた。 あれがそうかな?

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バイクに乗って近づいていくと、上から軽トラで降りてきたお兄ちゃんが手招きをする。 電話で話した相手は年配の人っぽかったが...
ここで間違いはなさそうだ。

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薪が積んである小屋の中で受付をする。 薪は千円で使い放題ということだが、持参してきているしそんなに燃やす必要もない。
受付してくれたお兄ちゃんはここに寝泊まりしていると言っていたので、小屋の中のテントで寝るのだろう。

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自然の地形もある程度は谷になっていたのだろうが、相当掘り込んだのではないだろうか?

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一番奥のあの場所から飛ぶのかな?

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この鉄板が敷いてあるところより向こうならテントを張ってもいいらしい。 手前は農地だからNG。
ただ飛行ルート上に設営すると、朝早くに撤収する必要があるらしい。 どうせそのつもりだからいいけれど。

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少し登ってみよう。 たったこれだけ登るのに息が切れる。

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向こうの山の麓にあるのは埼玉医科大学 毛呂山キャンパス。 これなら墜落しても安心だね。

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左手の崖を登ったところも設営可らしい。

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とりあえず様子見に徒歩で登ってみる。

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登りきったところにテントが建てられそうなスペースがあった。 奥のジムニーは先客のもの。

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ムーンライト3くらいなら十分に設営可能なスペースではあるのだが、造成したばかりのためか土が湿っていて固まっていないのが気になる。
明日の朝までに雨が降る確率は低いが、このタイプの赤土はテントやグラウンドシートに付着するとなかなか取れないのだ(自宅の敷地の土がこんなだった)。 それにこの地面だとバイクのスタンドがめり込んで自立しないだろう。
かといって下にテントを張れば、見下されるかたちになってしまうので、それはそれでシャクに障る。

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どうしたもんかと思案しつつ下を見ると、一段下がったところにも平らな場所があることに気がついた。

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テントを張ればそれでいっぱいになってしまいそうな小さなスペースだが、なぜかこちらの方が好ましく思えた。
後から来た利用者が上の段に設営してしまうと最悪だが、こんなところに泊まりにくる奴はそうそういないだろう。

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バイクで坂を登ってもよかったのだが、前述のようにスタンドが効かないのはリスキーなので、崖を3往復して荷物を担ぎ上げた。
在宅勤務の合間にスクワットを始めていたおかげで、何とか平気な顔をして荷揚げすることができた。

後編へ続く