12:31 志高湖の入り口を通過。
12:44 道なりにR500に入る。 この時点で予定より50分くらい遅れている。

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竹田津からのフェリーの出港時刻は14:20。 乗船手続きを考えれば14時にはフェリー乗り場に到着する必要がある。
しかしナビの到着予想時刻は最速コースでも14:15。 予想より5分くらい早く着くことはあるが、15分も短縮するのは難しいだろう。

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12:55 別府湾沿いのR10に出て北上。 最短ルートならこのままR10で豊後高田まで行き、R213で竹田津を目指すことになる。
しかし今回このルート設定をした理由は「国東半島の西側海岸線を走る」ためなのだ。 これは2004年以来ずっと残っている宿題だ。
もしここでフェリーに間に合わせるために最短ルート走るなら、もう国東半島の西側海岸線を走る機会はないかもしれない。 しかも最短ルートでも間に合うという保証はない。

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結局、内陸へ向かうR10とは分かれて、R213を海沿いに進む。
13:22 八坂川にかかる桝築大橋を渡っていると、杵築市でお城を発見。 個人が建てたお城風の家ではなく、本物の城(杵築城)らしい。

そういえば大分には「城下かれい」ってのがあったよな? もしかしてあの城のこと?、と思ったが、調べてみたら一つ手前の日出市の日出城らしい。
どちらの城も、海のすぐそばに築城されているというのは珍しい気がする。

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守江湾には大きな干潟が広がっている。
大分県はさっきの城下かれい以外にも関あじ、関さば、豊後極みふぐなど「一村一品運動」でブランド化された海産物が多いが、豊かな森の栄養が川から海に流れてきているのだろう。

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先を急ぎたいが、この先はスタンドが少なくなるので給油はしなければ。
13:25 シェル セルフ杵築SSで給油する。 改めてナビの到着時間を確認するが、14:30を過ぎている。

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国東市へ入る。 国東半島の東半分は国東市だ。
13:47 楓江大橋を渡った先には大分空港がある。 別府市や大分市からずいぶんと離れていて不便じゃないかと思うが、かつてはホバークラフトによる海路があったらしい。

GoogleMapsなどで見ていると、国東半島は海岸線まで山が迫っていて、ほとんど人が住んでいないように思えるが、走ってみると集落は結構あるし全然「さいはて感」はない。

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14:00 反時計回りに国東半島を走っているが、ようやく3時の位置まできた。 竹田津港は12時の位置だ。
だがもうタイムリミットだ。 現実を直視しよう。 フェリーには間に合わない。
7-11 国東鶴川店に立ち寄って、唐揚げ弁当をやけ食いして初級ポーションをラッパ飲みする。
14:14 出発する。

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陽光に光る海が綺麗だが、フェリーに乗り遅れたという傷心を慰めるものではない。
大観峰で長居をしすぎたのかな? いや、高千穂牛を家に送るために直売所の開店時間に合わせて出発したのが遅すぎたのだ。 と、後悔したところで状況は変わらない。

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14:43 この先を右へ曲がれば竹田津港だ。

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14:45 竹田津港フェリーターミナルに到着。 さすがに17年も経つと建物も新しくなっているな。
それはいいのだが、次の便は19:00発だからあと4時間15分後なのだ。
普通2隻のフェリーで運行するので、航行時間が2時間であれば次の便は2時間+αで出港するものだが、ここは1隻体制なので、14:40に出ていったフェリーが戻ってくるまで時間がかかるのだ。

14:20発に乗れれば周南市に16:20に着いて、17時までにはキャンプ場に入れる予定だった。 19:00発のフェリーだとキャンプ場に着くのは何時になるんだ?
何はともあれキャンプ場に電話して事情を説明し、到着時間が深夜になること、受付・支払いを翌朝にしてももらえないかお願いする。
相談して折返し連絡するとのことで待つこと5分。 夜勤の職員が残っているので受付はしてもらい、支払いは翌朝でOKとのこと。 助かった。

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そうとなればここでずっと待っていても仕方がない。
15:12 少し離れたところにある温泉へ向けて出発する。
15:19 R213を西へ進み、豊後高田市へ入る。 香々地で県道653号線へ左折し、南に向かって走っていく

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15:27 夷谷温泉に到着。

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こんな山の中で大丈夫か?とちょっと心配だったが、コロナ禍であっても地元民に愛されて賑わっていた。
お湯も別府のような硫黄臭いものではなく硫酸塩泉というちょっと独特な泉質。 でもこれがすごくいい。 これは名湯、大当たりじゃない?

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16:02 風呂から上がってはみたものの、まだ2時間半くらい時間がある。
他に人が居ないので、ジュースを飲みながら座敷で1時間くらい休ませてもらった。

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温泉は22時までやっているのでもっと粘ることもできたが、あまり長居をして不審者と間違えられても困る。
せっかく国東半島で時間があるのだから、海岸線を走るだけでなく中心部も走ってみよう。
17:07 出発して県道653号線をさらに山の奥へ上っていく。

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ピークをつけていったん西へ下ったあとに、県道548号線に乗り換えて東へ進む。
17:18 県道31号線にぶつかったら右折してまた南へ向かう。

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17:23 この分岐の標識を見て反射的に県道709号線へ左折する。 100mほど行ったところで停まって地図を確認しようとするが、au 4G LTEは圏外で表示できない。
もともと事前に計画された走行ルートではない。 方角的には間違いないんじゃない?ということでそのまま走り出す。

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だが実は先ほどの分岐をまっすぐ400m下った先に、県道29号線との交差点があったのだ。 この交差点を左折すると走水トンネル、さらに両子トンネルに入る本来のルートだった。

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そんなこととはつゆ知らず、走水トンネルの上を越えて南下。
17:26 ここを左折して走水峠を越える細い道に入る。 Googleカーも走っていないような道だ。

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写真を撮ったところは「状態がいい」場所で、路面のほぼ全面に杉の落ち葉がある。 雨が降ってから時間が経っているのでまだよかったが、濡れていたら最悪だっただろう。
落ち葉がフカフカしているところを踏み越えると、センタースタンドに枝が引っかかった。 どうみてもこれは廃道じゃね!?
でも行き止まりの標識は出ていないので、抜けられると信じて進む。

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17:40 県道55号線経由で29号線に戻れた。 スタンドに引っかかっていた杉の枝を取り除く。
両子大橋、行入トンネルと抜けて県道405号線に左折する。

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17:53 犬鼻峠を越えてやっと人里に、夕日が当たる場所に戻ってきた。 やれやれだ。

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竹田津港のフェリーターミナルに戻ってきたのは18:11だった。 到着とほぼ同時に山口ナンバーの白いフォルツァがやってきた。 会釈してとりあえず窓口で乗船券を購入する。
フォルツァの青年は九州ツーリングの帰りらしい。 往復買ってるのね。

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18:27 まだ時間があるので港を見に行く。 大きなクレーンが載った台船。 よくバランスを崩さないよな。

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18:29 海岸の方へ行ってみると、沖合に白い船らしくものが見える。

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20倍ズームをしてみると確かにフェリーのようだ。

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18:35 夕日に照らされて現れたのは「ニューくにさき」。 17年前に乗った船と同じだ。

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バイクは3台に増えていた。

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どういうふうに接岸するのだろう?と見ていたら、港内でスイッチバックしていた。 手前で干してあるのはたこつぼだ。

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18:41 迷いなくピタッと接岸ができるのはいつ見ても素晴らしい。 操舵手はきっと車庫入れも上手なのだろう。

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18:45 バイク乗船開始。 二等船室も1人ひと部屋。
19時に予定どおり出港。 2時間というのは寝るには微妙な長さだ。
そういえば国東半島の北に浮かんでいる姫島は姫島村という自治体だ。 もちろん未踏自治体である。

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実はこのレポートを書いていて気がついたのだが、伊美港から姫島までは姫島村営フェリーでわずか20分。 バイク(750cc未満 470円)も乗れるようだ。
竹田津港に14:45に着いた自分がもし伊美港から15:55発の9便のフェリーに乗っていれば、16:15に姫島に着いていることになる。

姫島16:30発の10便でとんぼ返りするか、遅くとも18:00発の11便で帰ってくれば18:20には伊美港に戻って来れただろう。 余裕で周防灘フェリーの18:45の乗船開始に間に合ったはずだ。
姫島へ行くまたとない機会だったのに、なんともったいない時間の使い方をしたのだろう!? フェリーに乗り遅れた事以上に凹むわぁ~ あのときの自分をぶん殴ってやりたい。

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このときの自分はそんなボーンヘッドにも気づかず、ただちゃんとキャンプ場にチェックインできるかどうかだけが気になっていた。
21:08 下船開始。 

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フェリーを下りて写真を撮ったりナビのセットをしていたら、フォルツァの青年が声を掛けてくれた。 待合室にいたときに「フェリーに乗り遅れてキャンプ場に入るのが遅くなる」という話をしていたので心配してくれたのだ。
光市へ帰るという彼を見送って、自分も走り出した。
21:14 県道347号線に合流して東へ。

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最近は年のせいか夜目が効かなくなってきたこともあり、夜間走行はできるだけしないようにしている。 ましてや土地勘のない場所ではナビの指示どおりに走ることさえ大変だ。

21:19 JR櫛ケ浜駅付近で県道336号線へ左折しなければならないところをミスコース。 すぐに気がついて引き返す。
そういえば櫛ケ浜駅を出て瀬戸内海沿いに大回りするJR山陽本線と内陸を最短コースでいくJR岩徳線がある。 岩徳線は非電化単線ということだが、なんでこっちを山陽本線のメインルートにしなかったんだろうね?

21:27 7-11下松病院前店に到着。 何だか殺伐とした空気の場所だが、ここがキャンプ場から一番近い7-11なのだ。 晩飯とビールを買っていく。
21:36 出発する。

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21:39 東洋鋼鈑下松事業所を過ぎたところで県道174号線へ右折。 笠戸大橋を渡って笠戸島へ渡る。 島の中は街灯もなく真っ暗で、結構な上り坂とワインディングの道だ。 本当にキャンプ場があるのか不安になってくる。

21:47 笠戸島家族旅行村に到着。 管理棟に明かりが見える。 当直のおじさんが待っていてくれて、2分で受付完了。 指示されたサイトへ向かう。

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21:51 指定された9番のサイトは一番奥。 平日だが利用者はそこそこいる。 まだ寝静まってはいないが、そろそろ寝ようかという時間に到着なので視線が痛い。

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隣の区画は空いているが、向かいのオートキャンパーはもう明かりが点いていないので、できるだけ静かに設営する。
設営中にいきなり場内の明かりが消えた。 22時が消灯時間のようだ。 勝手知ったるムーンライト3。 ヘッドライトを出すこともなく設営完了。 途中で当直のおじさんが見回りに来た。

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22:21 ひと息ついてやっと晩飯だ。 今日は単なるリエゾンのはずだったのだが、自業自得とはいえ多難な一日になってしまった。

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明日は天気が崩れる予報だ。 本当なら朝早くに出発したいところだが、キャンプ場の精算が終わっていない。
8時頃には職員さんが出社するということだが... フェリーに乗り遅れたことが明日の行程にも影響するなんて。

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それと本来のプランである伊保田港から松山(三津浜港)へ渡る航路は、朝の時間帯が伊保田発08:20しかない。
キャンプ場を出るのが8時くらいになりそうなので、到底間に合いそうにない。 伊保田港への寄港時間も5分と最小限であり、完全予約制とのこと。
柳井港発の便ならもっと多いので、予定を変更して柳井港から乗ることにしよう。


本日の移動距離 333.4km(フェリー航行距離 48.0km含む)
Google Earth用KMZファイル(高千穂町~下松市) → 20210506.kmz