GWの後半に 3泊4日でツーリングに行ってきました。
最終日に泊まった奥飛騨温泉郷から自宅のある埼玉県へ向かう最短ルートは松本経由ですが、そのためには安房峠を通る必要があります。
R158安房峠道路は自動車専用道路なので、原付二種は走行禁止です。
安房峠旧道は原付でも通行できますが、実は GW期間中はまだ冬期通行止めなので通れません(開通は 5月下旬予定)。
当日は雨予報だったので、開通していても安房峠旧道を通るつもりはありませんでした。
降り出すタイミングが遅れたので、実際には雨に降られることはありませんでしたが、高山に下りてから R361で木曽福島に抜けて高遠~茅野経由で帰ってきました。
もともとトランザルプ400Vnに乗っていたところにジョルカブに乗るようになったのは、通勤で狭山環状有料道路を通るためでした。
普通車/二輪(125cc超)の通行料金が 150円だったのに対して、原付(二種も含む)は 20円と大きな価格差がありました。
魔改造が過ぎてトラブルが多かったジョルカブから Wave110iに乗り換えたときも、原付二種であることが MUST要件でした。
狭山環状有料道路は 2年前に無料化されたので、既に原付二種に拘る理由は薄れました。 勤務先が変わったので通勤で通ることもありません。
税金やフェリー料金が安かったり、任意保険にファミリー特約が使えるのは原付二種の大きなメリットですが、ツーリングで自動車専用道路が走れないというデメリットが気になる場面も増えてきました。
軽二輪なら R1の静清バイパスや藤枝バイパス、浜名バイパスも走れるので、所要時間を 1時間くらい短縮できます。 自動車専用バイパスが続く兵庫県や広島県内の R2も走りやすくなります。
Waveから 150~200ccクラスの軽二輪車へ乗り換えることも検討しましたが、別に Waveが嫌いになったわけではなくて、むしろ「150cc版の Waveが欲しい」と思っているほどです。
◎ 横型エンジン+アンダーボーンフレームによる低重心な車体が生み出す優れた操縦性や、ステップスルーによるラクな乗降性
◎ 市販タイヤの種類が豊富で、走破性にも優れた 17インチタイヤ
◎ 粘り強い低速域から余裕で 80km/h巡航までをこなすエンジンと、手動操作が不要な自動遠心クラッチ
◎ チェーンやスプロケットが長持ちするチェーンカバー
など、カブ/Waveから離れられない理由は多々あります。
「軽二輪の Waveが欲しい」なら、書類上だけ排気量が増えたことにして軽二輪登録をする所謂「書類チューン」をするのが手っ取り早いです。
でも書類チューンは違法ですし、どうせならボアアップしたいですね。
15M Wave125iと同じエンジン系統の C125や GROMには、社外品のボアアップキットが発売されています。
143cc(SP武川)、170cc(ENDURANCE)、181cc(SP武川)などいろいろです。
しかし Wave110iを 125cc化した経験からすると、ボアアップにはパワーアップと引き換えに
▲ 振動の増大(ピストン重量増によるバランス悪化、高圧縮比化、爆発力の増大)
▲ 燃費の悪化(パワーアップと引き換え)
▲ 耐久性の低下(高出力と引き換えにマージン減少)
などのデメリットもあります。
特にハンドルに伝わる振動の増大はロングツーリングでの疲労度に大きく影響します。
燃費が悪化すれば、航続距離が短くなって給油回数が増えるという煩わしさがあります。
社外品ボアアップキットの耐久性も純正同等とはいかないでしょう。
鉄スリーブの キタコ 133cc ライトボアアップキット(212-1432000)が今でも売っていたらそれがベストだったんですが。
WAVE125I 170ccボアアップ : ノザワホンダ船橋店 STAFFブログ
GROM用のボアアップキットはFIB PRO(サブコン)を使用しますが、
WAVE125I用は「BIG インジェクター」で対応するようですね!!
Wave125iのインジェクターを交換したときにいろいろ調べて、そのような物があることは知っていました。
143ccなら 125ccに比べて排気量 14.4%増なので、対応するのは難しくないかもしれません。
【レース専用】GROM('16.6~'17.6) グロム hi-POWERボアアップキットHG16 | エンデュランス パーツカタログ
必ず「ENIGMAファイヤープラス」を装着してください。装着しない場合、燃料が足らなくなり本来の性能が発揮されません。また最悪の場合エンジンが壊れる恐れがあります。
170cc(36%増)もあると大容量インジェクターだけでは足りなくて燃調コントローラーが必要なんでしょうね。
そもそもパワーがあるに越したことはないですが、現状それほど不満がある訳ではありません。
別に高速道路を走りたい訳ではなく、自動車専用道路となっている地域高規格道路のバイパスを流れ(80~90km)に沿って走りたいだけなので、それは現状の 125ccのパワーでも達成可能です。
話を整理すると、
・書類チューンは嫌なので、排気量を 125cc超にボアアップしたい
・振動、燃費、耐久性への影響は最小限にしたい
・パワーアップはそれほど期待しない(なくてもいい)
となります。
そこで思い出すのは『スーパーカブ』で主人公の小熊が愛車のカブ50をブロック修正(ボアアップ)して黃ナンバー登録にするエピソード(コミックス第3巻、第10.5話その2「ブロック修正」)。
KADOKAWA (2019-08-10T00:00:00.000Z)
¥338
細かく説明されていませんが、純正のオーバーサイズ(O/S)ピストンとシリンダーボーリングで50c超の排気量に変更したようです(C70の純正部品を使った排気量アップだと 7.5千円では済まないでしょうし)。
昨今では補修用の O/Sピストンが用意されているバイクは少なくなりましたが、世界中で販売されている Wave125iにはちゃんと用意されています。
1.0mm O/Sピストンを使えば、排気量はノーマルの 124.86ccから 129.67ccになります。
プラス 5ccではパワーアップの恩恵は感じられないでしょうが、逆に言えば振動と燃費のネガもほとんど気にならないでしょう。 さらに純正部品なので耐久性もノーマル同等です。
シリンダーを取り外してボーリング加工に出す必要がありその間は Wave125iに乗れなくなりますが、Wave110iも好調を維持しているので問題はないでしょう。
あとはいつ決行するかですが、キャンプのオフシーズンの来年 2月辺りでしょうか。
それまでに部品を集めておきたいと思います。