10:56 井川湖が見えてきた。 なんだかスイスっぽいというか、さすがは南アルプスだね。
ダムの直前にトンネルがあるのはお約束。
10:59 井川ダムの堤体上を走る。
対岸の壁には「井川五郎ダム」とある。 なんで五郎?
井川ダムは別名井川五郎ダムとも呼ばれる。これは中部電力の初代社長で井川ダム建設の陣頭指揮を執った井上五郎の「五郎」を取ったものであるが、竣工式の際にダム工事を担当した間組社長・神部満之助の「フーバーダムの様に人名を冠したダムがあってもいいじゃないか」という提案がきっかけとなっている。
さすがに「井上五郎ダム」にはしなかったようだ。 ダジャレっぽいが嫌いではない。
11:00 大井川鐵道の終点、井川駅はこの階段の上にある。 ちょっと上がってみよう。
23年前にも来たことがあるが、変わってないような気がする。
ちょっと覗いてみたが、駅員さんがいたので冷やかすのはやめておく。
川根本町と井川本村の分岐を通過する。 今日は行けるところまで北上するのだ。
以前来たときも畑薙第一ダムまで行ってみようかと思ったのだが、時間が掛かりそうだったのでこの辺りで引き返したのだった。
「静岡市道路休憩施設 アルプスの里」にはマスツーリング中のバイクが20台くらい停まっていた。
11:17 吊り橋が見えたので行ってみる。
井川大橋というらしい。 クルマも通れるんだ。
予定にはなかったが渡ってみよう。
橋桁の幅はあるとはいえ、ちょっと緊張する。 今日は風がほとんどないから助かる。
でも橋の上からの眺めは最高だった。
橋を渡りきって、戻ろうとしたら対岸から次のバイクが渡ってきているのが見えた。
これ、次々に来られたら戻れないのでは?
渡ってきたセローは橋を渡ったら左に曲がって林道へ行った。
林道を通っても畑薙第一ダムの方まで抜けられるのかな?
11:18 じゃあ自分は右へ行ってみよう。
11:22 しばらく登っていくと、ナビはここでUターンしてダートの方へ入れという。
雨による浸食でかなり凸凹しており、クルマが通っている形跡はない。
本当に抜けられるのだろうか?
ダートからコンクリ路面になって少しホッとする。
11:29 ここを左折すれば井川大橋に戻れるようだ。 さっきのセローはここから合流したのだろう。
いつ終わるともわからない林道を走るのは精神を削られる。
11:47 通行止めのバリケードがあるところに出くわした。
何と、ここは井川雨畑林道の入口ではないか!
二度ほどチャレンジしたが、未だに通り抜けられていない。
木々の間から壊れた吊り橋が見えた。
小河内集落の手前に井川雨畑林道の起点があった。
通り抜けられなかったことがずっと心残りだったが、これでもう思い残すことはないな。
11:53 大井川を渡って西岸へ戻る。
さっきチラッと見えた壊れた吊り橋はあれか。 小河内集落の人たちは、昔はあの橋で往来していたのかな?
11:53 県道60号線に復帰。 再び畑薙第一ダムを目指して北上する。
畑薙第二発電所へ送る導水管の下をくぐる。 畑薙第二ダムからはかなり離れているが、山の中にトンネルを掘ってここまで導いているらしい。
この倒木はいつから放置されているんだろうか。
赤倉温泉 白樺荘を通過。 でも看板は畑薙荘?
『ゆるキャン△ Season3』大井川編の聖地になったので、期間限定で変わっているらしい。
昨日風呂に入ってないから入りたいが... 先を急ごう。
畑薙第一ダムから流れ落ちる水はエメラルドグリーン。
畑薙第一ダム完成以来、徐々に堆砂が進んでいる。大井川は糸魚川静岡構造線に沿って流れる河川であり、源流域の山岳地帯は崩落が激しい。このため大量の土砂が大井川に流れ込み、上流部は常に白濁水となっている。
ぜんぜんロマンチックな理由じゃなかった。
あの構造物はダム建設時に両岸にワイヤーロープを張ったときの台かな?
12:20 畑薙第一ダムに到着。 モニュメントがお出迎え。
天端の手すりが低いので湖面が近く感じる。
今年は空梅雨だったが、畑薙湖の水位は高い。 もっとも揚水式のダムなので、あまりあてにはならないが。
ダムを渡って東岸へ。 まだ少し先まで行けそうだ。
登山者のクルマがたくさん並んでいる。
12:24 ここが沼平ゲート。 一般車両で行けるのはここまで。
よくこんな山奥にダムなんか作ったもんだな。
畑薙湖側よりもこちらの手すりの方が低いんじゃない?
高さ125mもあるので、怖くて見れない。
12:27 腹が減ったのでここで休憩。
ベンチがあったので、買い出し時に買ってきたおにぎりを食べる。
空気が良いところで食べるおにぎりは最高だね。
行きよりも帰り道の方が時間が短く感じるのはなんでだろうね。
13:03 南アルプス井川オートキャンプ場を通過。 1区画 1泊 3,500円もするので、自分には縁はないな。
13:08 井川大橋が見えるところまで戻ってきた。 いまもバイクが渡っている。
13:18 市道 閑蔵線に入る。 軽トラに追いついたが道幅に余裕があるうちに追い越さなかったので、ずっと後ろを走るはめになった。
部分的に改良されてはいるが、相変わらず細いし落石も多い。
13:32 閑蔵駅の近くで急に道が広くなり新接岨大橋を渡る。 こんな橋は記憶にない。
2003年 3月竣工というから、23年前にはまだ出来てなかったんだな。
接岨トンネルを抜ければ接岨峡温泉。 本当はこの辺りでキャンプしたかったのだけど、長島公園はキャンプNGなんだよね。
木立の間から奥大井湖上駅が見える。
寸又峡編へ続く