アイドル回転数の調整をしてから、スロットルの開け始めのマナーが気になるようになった。
ほんの僅かな違和感なのだが、スムーズに回転が上がり始めないという感じなのだ。
あのときは「アイドル回転数を既定値(1,400±100rpm)にする」ことだけを考えていたので、アイドルエアスクリューを少し締め込んだだけだった。
だがアイドルエアスクリューの既定値「全閉から3-1/8回転開く」に対して 1回転も締め込んだ状態になっているというのは乖離が大き過ぎる。
やはりまずここを規定値にすることから始めるべきだろう。
いったん全閉してから3-1/8回転開く。
アイドルエアスクリューを 1回転開けたので、そのままではアイドル回転数が跳ね上がってしまう。
前回は弄らなかったスロットルストップスクリュー。 これを緩めて引っ込ませる必要があるが、調整には六角レンチと 6mmのスパナが必要だ。
スロットルストップスクリューの出代をゼロにしてエンジンを掛けると、アイドル回転数は 1,400rpmくらいになった。
この状態でナットを締め込んでおく。
あとは走らせての判断だな。
《8/4 追記》
セッティング変更の結果、スロットルの開け始めのトルクが弱くなった。
こう書くと悪い方向のように聞こえるが、個人的には良い方向への変化だ。
Unicornを購入してからずっと、発進時のトルクが高いと感じていた。
発進時にクラッチを切ってスロットルを少し開けて、半クラッチ状態から完全にクラッチを繋ぐわけだが、この半クラからクラッチレバーは放すところのトルクが高過ぎるのだ。
なぜこれが困るのかというと、日本のクルマは信号待ちからの発進時に非常にゆっくりと加速するからだ(ハイブリッド車は特に)。
前車に遅れずにこちらも発進すると車間距離が近くなりすぎてしまうし、2拍くらい置いてから発進すると単にレスポンスが悪い奴に見られてしまうので嫌なのだ。
クラッチが繋がるところのトルクが穏やかになったことで、前車に近づきすぎるということがなくなった。
従来通りのクラッチのつなぎ方だとエンストしそうになったが、すぐに慣れて対応できたしクラッチレバーのリリースポイントも掴みやすくなった気がする。
新車として購入した Unicornになぜ既定値から外れたセッティングがされていたのかは不明だ。
スロットルストップスクリューの固定ナットにはトルクチェックしたときのペイントが施されていた。
おそらく工場出荷時からあのセッティングだったのではないかと思う。
ここで思い起こされるのはインドでの Unicornの評判だ。
インドでの Unicornの評判 - Still Laughin'
「ローエンドトルクが悪く、初期ピックアップが低い」というのは、強化された排ガス規制への対応の影響でしょうか?
前述のように自分はむしろ飛び出しが強すぎると感じていた。
感じ方の違いはインドと日本の交通環境の違いにあるのだと思っていたが、もしかするとスロットルのセッティングに違いがあったのかもしれない。
つまり22MYまでの Unicorn BS-VIはアイドルエアスクリューを締め込んで、その分スロットルストップスクリューでスロットルバルブを開け気味にして飛び出しの強いセッティング。
23MY以降の BS-VI OBD2は排ガス対策で逆に穏やかなセッティングになっているとか?
あるいは穏やかなセッティングで市場に出してみたものの、ユーザーからの苦情が多くて工場でセッティングを変更したとか(そしてショップマニュアルにはその変更が反映されていない)。
真相は不明だが、個人的には既定値通りのセッティングの方が好みだ。
真冬になったらまた不都合が出るかもしれないが、とりあえずこの設定でいってみよう。