マレーシアで買ってきたANF100用シリンダーガスケット(Wave110も同じ)を、支那シリンダーに当てがってみました。
結果はNG。 支那シリンダのスカート径が56.5mmであるのに対し、ANF100のガスケット内径は55.2mmでした。
C100EXのとは違って、メタルシートが挟んでないガスケットなので、内径をカッターで切り広げてやれば使えると思います。 ジョルカブ用を流用するよりはいいかもしれません。
この事は、単にガスケットが流用できるかどうか以上に重要な事を示しています。 それは「120cc支那エンジンのシリンダスカート径は、Wave(NICE)110よりも大きい」ということです。 おそらくWave(NICE)110のスカート径は54.5mm以下ではないかと思います。
支那のボアは52.4mmとWave(NICE)110(50mm)より2.4mmも大きくなっているので、当たり前といえばその通りです。 しかし、単にWave(NICE)110のシリンダーをボアアップしてスカート厚を薄くするのではなく、耐久性を確保する為に設計変更を行なっているのです。 もちろんクランクケース側の内径も大きくなっていると思います。
それとWave(NICE)110のエンジンに、支那シリンダ&ピストンを組み合わせて排気量UPというのも、クランクケースの加工無しでは出来ないかもしれません。
その後、支那と12Vのカムシャフトの採寸を行ないました。 明日には図面書いて、メーカーに見積り依頼する予定です。
JUNの96cc用カムはそれほどハイカムではありませんが、念の為にカムチェーンテンショナーをジョルカブ用(Wave(NICE)110も同じ)に交換しておいた方がいいかもしれませんね。