暫定エンジンの今後について

一度は二次側遠心化を諦めて、一次側クラッチで復活させた暫定エンジンですが、その後になって急に二次側化に必要な部品が集まり始めました。 成り行き任せなんですが、流れというのは面白いものです。

ほとんどの部品は揃ったのですが、まだ足りないピースがあります。 それはシリンダとピストンです。

目指している完成形は、ジョルカブの下セルとC100EXエンジンの融合です。
シリンダとピストンについては、3つの選択肢があります。

1番目の選択肢は、C100EX(ボア50mm)のものをそのまま使用することです。 排気量は97ccになります。
2番目は、JUNのカブ90ノーマルヘッド105ccボアアップキット(ボア52mm)を使う方法。
3番目は、SP武川のS-Stage G-TYPE ボアアップキット(ボア53.5mm)です。 排気量は111ccになります。

どの方法も、一長一短があります。

1は一番安価に実現できます。 シリンダーとピストン、ピストンピンやヘッドガスケットを新品で購入したとしても、\16k程度です。 純正部品の安心感もあります。
でも、排気量は現在の96cc(ボア49.6mm)とほとんど変わりません。 二次側クラッチにはなりますが、パワーアップにはなりません。 どうせお金を掛けるなら、二次側化以外のメリットも欲しいところです。

2は、JUNの製品ですから性能、信頼性に文句はありません。 ピストンなどにはWPC処理もされていますし。 排気量が増える分、パワーアップも期待できます。
ただこのキットは\30kと高価格なのがネックです。

3は、125ccエンジンでも使用している53.5mmピストンを使います。 3つの中では最大の排気量になります。
これも\25k程度の価格ですがカムシャフト込みのキットなので、オークションで\5k程度で売り飛ばすことも出来るでしょう。


とまあ三者三様なんですが、天邪鬼な自分としては少しヒネった方法を考えてみました。

かぶやさんから、中古のC100EXのシリンダをお譲り頂けることになりました。 これにピストンを買ってくれば1が成立する訳ですが、そのまま使うのではなくボーリングしてボアアップしたらどうかと。
50mm以上のピストンだと、52mmのが各社から補修部品として出ています。 でもリングとセットだと\9k以上します。 ボーリング代を含めると、2か3のキットを買った方が安いです。

だったら、手元に支那エンジンの52.4mmピストンがあるので、それと組み合わせたらいいんじゃないか? これだと排気量は107ccになります。 ちょうど支那110ccエンジンと同じ仕様になりますね。

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52.4mmへのボーリングは、プラトーホーニングで\12.4kだそうです。 ピストンやリングにWPC+MOS2処理をすればなおいいんですが、元が支那なのでそこまでするのもどうかとも思います。

それにしても、我ながら懲りないですね。