待ちに待った八月連休。 3連休や4連休では行けない、遠くまで走りに行きたい...
そう考えて、未踏の地である青森、北海道へ行く計画を立てていた。
先行し現地で落ち合う友人Hとの打ち合わせを経て、8/9夜の時点で東北も西日本も週間天気予報に差がなかった(晴れ時々曇り)ことから、東北方面に行くことに決定した。
連休初日の8/11(木)に出発したHから、携帯にメールが入った。 なんでも出発してすぐ、バッテリーが上がってセルが回らなくなってしまったらしい(Hは信号待ちでよくアイドルストップをする)。 彼のバイクはCBX250Sで、始動はセルのみでキックはない。
それでも、押しがけでなんとか始動して走行していたものの、今度は後輪が鉄片を踏んでパンクしてしまったらしい(路肩を走ってバンバン抜いていたみたい)。
車載工具で後輪を外して1km先のGSへ転がして行き、チューブにパッチを貼ってもらい(GSでもチューブ用の補修キットなんて持ってるんだね)、また転がして戻り車体に取り付けたことで3時間ロスしたそうだ。
それでも宮城県大衡村の牛野ダム付近のキャンプ場まで行った(計画では岩手山燒走り国際交流村に泊まると言っていた)そうだから、まあ大したことはなかろうと思っていた。
事態が急変したのは 8/12 だった。
Hからメールで、「バッテリーを探しているが売っている店がない。何度も押しがけして疲労困憊している」と連絡があった。
仕事中だったが Webで調べて、盛岡付近のカー用品店やホームセンター、レッドバロンの情報を送ってやった。
盛岡のレッドバロンでバッテリーを取り寄せてもらえることになり、2時間待ったらしい。 ところがバッテリーを交換してもセルは回らない。 どうやらセルモーター自体の故障らしい。 レッドバロンで工具を借りて、スタータードリブンギヤやワンウェイクラッチは問題ないことは確認したようだ。
ちなみにレッドバロン盛岡のスタッフは、ずいぶん親切にしてくれたらしく、Hは感激していた。 ドリーム店は少ないし、旅先で頼りになるのはレッドバロンだね。
とはいえ旧車ではあるし、旅先での修理は不可能。 さすがのHも気持ちが折れかけたようだ。 ツーリングを中止しようかと考えていると言ってきた。
自分も最初に買った(中古)バイクが CBX250RS で、エンジンが掛からなくて押しがけでヘトヘトになったことが何度もある。 軽量の250シングルで押しがけするのがいかに大変かは、身に沁みてよく分かる(オフ車はまだラクだけどね)。
ヤフオクをチェックすると、CBX250Sの中古セルモーターが出品されていた。 終了日時は、8月12日 22時。
落札して13日に引き取りに行き、その足で東北へ出発することも考えたのだが、それではHの足止めが長引いてしまう。
そこで、自分の予定を1日早めて今夜(8/12)出発することを提案した。 二人がかりなら始動の負担はかなり減るはずだ。
Hには自分が泊まる予定だった相ノ沢キャンプ場への宿泊を勧めた。
後から思えば、この時点で引き返させた方が良かったのかもしれない。
ただ帰還する友人Hを尻目に、自分だけが予定通りのツーリングに行くのも嫌だった。 ふたりとも多少の計画変更とはなるが、長期連休だからこそ「北海道へ行く」ことには拘りがあった。
こうして慌ただしく、北海道ツーリングの幕が開いたのだった。
初日に続く。
禄太郎
最後の「後から思えば」というのが波乱を予感させますね。
盆休み中は天気予報(日本地図)を見るたびに
「ダブリン市民さんはここからこんなとこまで走って行ってるんだ」
と思ってました。
ダブリン市民から禄太郎への返信
今回のツーリング全体を貫くテーマは、「やるべきことを怠った者に、神(自然)は容赦しない」です。
友人Hのパンクも、五月連休の後にチューブレスタイヤに交換すると言っていたのをやってなかったのが敗因でした。
正確には中古で買ったときに、チューブレスタイヤにチューブが組み合わせてあったらしいです。 チューブレス化するバルブも購入してあったのに、交換してなかったのですね。
チューブレスでもパンク自体は避けられませんが、一気に抜けることはないので、1km先のGSまでたどり着けていたかもしれません。