Waveユーザーの多くが悩まされる、ハンドル・トップカバーのビビリ。 自分の場合は、125cc にボアアップしてから酷くなりました。
ウィンカーのLED化で着け外しするたびに、ねじの締め方に気をつけたりしたんですが、効果はありませんでした。
エンジンの回転数を上げていくと消えるのですが、街なかを40km/hくらいで走っているときに、結構盛大にビビリます。
GWツーリングでは長距離走行もありますし、疲労感につながるので対策せねばと思っていました。
ところで「ビビる」というのは、外部振動の周波数がその物体の固有振動数と重なることで、振動が減衰せずに増幅されてしまう現象です。
エンジン回転数を上げれば消えるということは、もっと固有振動数を下げてやれば、ビビリが消える可能性が高いです。
固有振動数を下げるのにもっとも手っ取り早いのは、重たくすることです。 高級オーディオ機器は軒並み重たいものばかりです。
トップカバーの裏側に何らかのオモリを付加すればいいのですが、スペースはそれほどありません。
ホームセンターに行くと、厚さ0.3mmの両面テープ付き鉛シートとかありました。 でもある程度の重さを得るにはミルフィーユ状に積層しないとダメそうです。 値段も1,400円くらいします。
プラ用エポキシパテを盛るというのも考えましたが、ある程度の面積に盛ろうとすると3個くらいは必要そうで、鉛シートより高くなります。
そこでシート状になったブチルゴム(650円くらい)を買いました。 厚みは2~3mmでそこそこの重さがありますし、振動の減衰にも効果がありそうです。
トップカバーの裏側です。 細いリブが走っています。
「M字」にソリコミが入っているところの上あたりにご注目。 光の反射具合が変わっている部分がありますが、トップカバー下のFRハンドルカバーと当たっているようです。
作業としては、とりあえず出来るだけ敷き詰めてみて、車体にセットしてはカットするという作業を繰り返しました。
貼り付けて数時間なら、ブチルゴムは剥がすことが出来ます。
こんな形になりました。 ソリコミから右下のツメの上までは、トップカバーを被せるパネルとのクリアランスが小さいので、ブチルゴムを貼っていません。
その上のメーター上辺になるあたりも、干渉するのでカットしました。
今日は一日中雨だったので試走はできませんでしたが、アイドリングから回転を上げていっても、ビビリはしませんでした。
ロードノイズなども加わったときにどうでしょうね? 結果が楽しみです。