週末はずっとオペアンプを取っ替え引っ替えしていました。
DACのI/V変換用オペアンプは、とりあえずOPA627に決まったのですが、差動合成(LPF)のオペアンプはTL072のままでした。
TL072は1個100円しないような低価格のオペアンプですが、色付けのないストレートなサウンドで、プロ用機器などでも使われています。
ただストレート過ぎて、OPA627のギスギスしたところもそのまま出してしまいます。 S/Nもあまり良くありません。
LPFは2回路のオペアンプが1個だけなので、手持ちのオペアンプを総動員して確認してみました。
数が多いので寸評のみ。
[4+]
NJM2114 音の純度は保つ。高域にキャラ。スティングの声変わる
AD712 情報量多く音が前に出る。少しサ行に付帯音。陰影少なく明るすぎ。
AD827 ボーカル前に出る。高域きれいだがちょっと大味。少し解像度甘い。
AD823 ボーカル前に出る。ちょっと軽い。ドンシャリ気味。徳永英明の声変わる
[4]
TL072 どストレート。帯域申し分ないがデリカシーない
OPA2604 TL072とは真逆。2604のキャラ強し。雰囲気はある。低音が少しボワつく
[4-]
AD797 上品だがちょっと詰り気味。分厚いサウンドだけど迫力ない
OPA627BP 解像度高いがスピード感出ない
[3]
OP275GP 上品だがつまらない
LME49860NA 高域出すぎ。
[3-]
NE5532 能力不足
NJM4580 帯域不足
OPA2132P 音軽すぎ
オペアンプを交換すると、最初は「お、解像度高いな!」とか良い面に注意が行くのですが、しばらく聴いていると「あれ、スピード感出ないや」とかアラが気になってきます。
どれも一長一短なんですが、NJM2114とAD712の2つはTL072を超える可能性を感じました。
NJM2114は高音域にキャラクターが乗って、音が変わってしまうところがあります。 曲によって露骨にでることがあるので残念です。
AD712は解像度やスピード感は申し分ないんですが、なんせサウンドが明るすぎ。 イギリスのロックバンドなのにアメリカンロックに聴こえるほどです。
さて、オペアンプ探しの旅はまだ続きます。 既に発注済みなのは以下の通り。
AD8599ARZ
AD8672ARZ
AD8676ARZ
LT1028CN
LT1468-2
LT1677
LME49990
SSM2135SZ
OPA827
OPA211ID
他にも聴いてみたいものはあるんですが、一度にはできませんからね。