2017年 5月20日(土)
5月5日にインド出張から戻り、15、16日に代休を取って福島県の羽鳥湖高原へ家族旅行に行ってきた。
ちょうど嫁の休みと重なったということもあるが、2013年のGW後の代休で三陸へツーリングに行ったとき、天気が良くなくて閉口したのが思い出されて行く気になれなかったのだった。
案の定、家族旅行は楽しめたものの、両日ともに時折雨がパラつくはっきりしない天気だった。
キャンプツーリングに積極的になれなかったのは、それだけが理由ではなかった。 4月前半の母の引っ越しやGWの出張で気勢を削がれた結果、腰が重くなってリスタート出来なくなってしまったようだ。 3月の田代運動公園の記事掲載が遅れたのも同じ理由だ。
だが来週から6月半ばにかけて国内出張が連続する予定(土日は帰宅)なので、そうなるとまたキャンプには行きづらくなる。 一年で最も気候が良い梅雨入り前の時期に、一度もキャンプに行かないなんてあまりにもったいない。
幸い今週末は土日ともに非常に良い天気で、気温も上がり風も弱いという予報。 こんな天気にキャンプに行かなかったら、絶対に後悔することだろう。
なんとなく気持ちが後ろ向きのときは、あまり遠くなく景色が良くて気持ち良いキャンプ体験をするに限る。 予約不要なら尚いいね!
という訳で内山牧場へ行くことにしたのだった。
内山牧場でキャンプするのは昨年に続いて二度目だ。 昨年も5/21に行っているので、まったく同じ時期ということになる。
関東近郊で景色のよいキャンプ場というと静岡県の「ふもとっぱら」なども挙げられるが、今回は「いい思い」をすることが目的なので勝手知ったるキャンプ場を選んだ次第。
10時までに出発できればいいと考えていたが、犬の散歩が早く終わったので 09:25に家を出ることができた。 R299に入り、秩父を目指す。
天気が良いので道路が混むことを懸念したが、GWからまだ間がないからか、思ったよりクルマが少なかった。
家から30分も走らないで、山も川もあるところに行けるというのは恵まれた環境だね。
10:40 秩父市街も順調に通過して、小鹿野のスーパーで買い出し。 「豚のカシラ」と「タンシタ」、保冷兼オンザロック用のクラッシュアイスを購入し、持参したクーラーバッグに入れる。
志賀坂峠への上りに差し掛かったところで、1台のクルマに詰まってしまった。
急ぐ道行きではないので後ろをのんびり走っていたのだが、後ろから大型バイクが半ば強引に抜いていった。 リヤの両サイドにボディ同色のハードケースを付けた、シルバーのリッターバイクだ。 ホンダの VFRか BMWだろう。 ちょっとムッとしたので、前のクルマが譲ってくれたのを契機に追いかけた。
とはいえこちらはキャンプ道具を満載した125ccだ(今回はWave125i)。 追いつける訳はないのだが、志賀坂峠のトンネルを抜けたら道路工事による片側交互通行になっていて、そのバイクが信号待ちしていた。 下りなら抜くことはできないが、大型バイクを煽る程度の走りはできる。
信号が青になり大型バイクが飛び出したのだが、まあ速いこと。 バイクも速いがライダーの技量が素晴らしい。 慌てる素振りはなく、しっかり重心移動して大型バイクを支配下に置いている。
こちらも追走するのだが、30m以内に近づくことができない。 タイヤのグリップは大丈夫なのだが、Waveの弱点であるブレーキ性能不足が露呈する。 Wave110iなら車体の運動性能がもう少しマシだが、ブレーキ容量は125iと同じなので結果は変わらないだろう。
結局 R462に合流したところで追走は諦めた。 もちろんお互いにマージンを持って走っているので、バトルでもなんでもないのだが、いいものを見せてもらった。
県道45号線に入り、塩ノ沢トンネルを抜けて、12時ちょうどに「道の駅 オアシスなんもく」へ到着。 ここに立ち寄るのは初めてだ。
昼時だし、ここで飯を喰っていこう。 蕎麦がいいね。 メニューによって値段に差をつけていないのは、会計を簡単にするためかな?
冷たい蕎麦は「ざるそば」だけというのでそれをお願いする。 なかなか美味しい蕎麦だった。 大盛りにすればよかったな。
昨年は軽井沢側からアプローチしたこともあり、キャンプ場にチェックインしてから風呂&買い出しに行った。 だが、内山牧場から下仁田市街まではかなり遠くて時間が掛かってしまった。
今回は先に買い出しをしていく。 12:23 Aコープ下仁田店に到着。
さらにR254の旧道(ここを左へ分岐)を通って「荒船の湯」へ。
13:03 に到着。 駐車場に日陰が少ないので、クーラーバッグに入れた食材が心配であまりゆっくり入れなかったが、いいお湯だった。 入湯料は600円。
13:40 サッパリした後、そのまま旧道で上って行こうとしたのだが、落石工事のために通行止めになっていた。 仕方なく、R254本道へ戻る。
14:03 山荘あらふねに到着。 受付をしてソフトクリームを食べる。 今日はやはり多いらしい。
昨年とほとんど同じ場所にスペースを見つけた。 上手のテントのオーナーは他の人と話し込んでいたのだが、ヘタに話すと長そうだったので手早く設営する。
設営を始めてから、下手のテントがムーンライト3ということに気がついた。 このカラーを見たのは初めてかも。 フライが前室と一体になっている現行モデルだね。
日差しが強くて遮るものがないので暑い。 こういうときはタープが欲しくなるものだが、ムーンライト3の場合は前後の出入り口を開け放せば、風が通り抜けるので問題なし。
小鹿野で買った豚肉に塩麹をまぶしておく。 発泡酒ロング缶を1本飲んだら眠くなってきた。
いつの間にか寝ていたようで、起きたら17時。 周囲のテントも増えていた。
上手のテントの人は、また別のグループに加わって話し込んでいる。 キャンプで他人とふれあうことが好きなんだろうね。
晩飯の支度をしよう。 ラジオをつけたら大相撲をやっていた。
サラダを食べたあと、塩麹で味付けした豚肉を焼いていく。 余分な塩麹は、味ぽんの中で泳がせて落とす。
前回と違って風は冷たくないし心地よい。 日が傾いて色が変わっていく荒船山を見ながら豚肉を焼いて酒を飲む。 いやー、幸せだなぁ。 こんなに良い思いをしていいのかしらん? バチが当たるんじゃないのかな?
バチ当たりついでに、ドバイにいる友人Hに写真を添付してメールする。
自分の出張もそうだけど、自分がやりたい仕事をして充実するために、何かを犠牲にしなければならないこともある。 仕事もプライベートもと、全てを手に入れることは難しい。 要は等価交換なのだろう。 その時どきで、何に優先順位をおくかということだね。
後編へ続く