サイドスタンドにゲタをかます

小豆島・四国ツーリングでは3回もフェリーに乗りました。
キャンプ道具を積んだバイクでフェリーに乗るときに気を使うのは、サイドスタンドをかけたときの安定性です。

多くのカーフェリーでは「サイドスタンドでお願いします」と言われてしまうんですよね。
大型バイクではメイン(センター)スタンドがないものも多いですし、サイドスタンドの方がロープを掛けたときに安定しやすいという事情があるのでしょう。

ただ軽い車体に重たいキャンプ道具を高い位置に積んでいたりすると、むしろサイドスタンドは信頼できないです。
自分の場合は、ダッフルボストンは積んだままにして、その上のタフザックのみ下ろすことで何とかサイドスタンドで停めています。 ちょっと面倒ではあるのですが...

ウチのWave110i/125iのサイドスタンドが不安定なのは、タイヤサイズリアサスを変えているからというのも理由の一つです。
足が長くなると、相対的にサイドスタンドの長さが足りなくなります。 サイドスタンドは数ミリの違いで車体の傾きが大きく変わってきます。

「サイドスタンド 延長」で画像検索すると、いろんな事例の写真が表示されます。
サイドスタンドを切断してパイプの中に心棒を入れて溶接するなんて本格的な対策もありますが、自作のゲタをかましているという人も多いです。
いざというときは元の状態に復元できますし、とりあえずこれを試してみましょう。

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まずはサイドスタンドのみの車体の傾きです。 Wave125iはリアタイヤは大きくなっているものの、リアサスは変えていませんから、傾きはノーマルとあまり違わないと思います。

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ホームセンターで買ってきた厚さ30mmのゴム脚をかましてみます。
これは直立からわずかに傾いてるだけで、かなり不安定です。 少し風が吹いただけで倒れてしまいそう。

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今度は厚さ10mmのゴム板を入れてみます。 10mmでもけっこう車体が起きますね。

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左の30mmのゴムはちょっと無茶でしたね。 5mm厚のゴム板も買ってありますが、とりあえず10mm厚でいってみましょう。 ゴム板の直径は70mmです。

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ホームセンターに行って、適当な金属ステーとM5の皿ネジ、ナイロンロックナットを買ってきました。

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ステーはラジオペンチでこんなふうに曲げておきます。 曲げすぎないように。

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ポンチで穴位置を決めます。

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電動ドリルで穴を明けます。

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裏側から皿ザグリをします。

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ステーは金鋸で余分な長さをカットします。 これで準備はOK。

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装着状態。 接地面積が多少増えるので、めり込み防止にもなりそうです。
あとよくやるのはサイドスタンドを上げるのを忘れて走り出して「ガガガー」と引きずること(ふだんサイドスタンドは使わないので)。 ゴム底になったことで、引っかかっても衝撃は吸収してくれるかな?

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車体の傾きはキャンプ道具を積んだ状態でまた確認してみたいと思います。

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サイドスタンドを跳ね上げるとこうなります。 チェーンケースには接触していません。

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縁石にぶつける心配はなさそうです。

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110iの方は、5mm+10mmの15mmのゴム板を取り付けました。 125iと違ってループがないので、サイドスタンドに穴を開けてボルトを追加しています。

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しばらくフェリーに乗る予定はないのですが、これで様子を見たいと思います。