茨城・福島ツーリング(最終日・R6未踏区間編)

2022年 6月19日(日)

おはようございます。

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04:30にアラームの音で目が覚めた。
外に出ると、ちょうど朝日が上ってくるところだった。

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水蒸気で適度にモヤっているから、まるで夕日のような光の道が撮れた。
ここでキャンプをするなら、早起きして朝日を拝んでおくべきだろう。

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おにぎり1個食べて撤収開始。 昨夜のうちに椅子やテーブルは片付けて、調理器具もバイクに積んでおいたから撤収が捗る。
テントにはあまり結露はなかったが、バイクはびっしょりだった。
05:33 出発する。

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できるだけ海岸線を走りながら R6に出よう。

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福島第二原発にぶつかるまで北上する。 原発周辺の道路にはあちこちに監視カメラが設置されていた。

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05:51 R6に合流する。 ほどなく富岡町の市街地に入る。

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信号待ち。 右手に見える「さくらモールとみおか」は 2014年に来たときはヨークベニマルだったはずだ。

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交差点の先にある洋館みたいな建物は、東京電力廃炉資料館だ(予約制)。
震災以前は原子力の明るい未来を PRする広報館だったのが、廃炉に向けた長く困難な道のりを説明する場所になろうとは、皮肉なものだね。

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05:56 ここから先が 2014年に来たときに二輪車通行止めだった区間になる。
今回のツーリングではいくつか目標があるが、その最大のモチベーションになっているのが R6の未踏区間の踏破だ。
右側の建物はツルハドラッグだったところだ。

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これはコメリだね。

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生命反応が見られない風景の中を走る。

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7-11かな?

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道路上には空間線量率計の表示があるが、一瞬すぎてよく見えない。

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05:58 大熊町に入った。 ここは未踏自治体だ。
福島第一原発の1号機から4号機があるところだ。

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普通に家があるが、もちろん誰も住んでいない。 「もう11年経っているのに」と思うが、放射性物質の半減期の長さ(セシウム137で30.1年)を考えれば、「まだたったの11年」なんだろう。

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中間貯蔵工事情報センターの前を通過。
なんで「中間貯蔵」なのかというと、除染で出た汚染土を「最終的には」福島県外へ持っていくと国が約束したからなんだね。
それで中間貯蔵施設というのをいま作っていて、この広報のための施設らしい。
ただ最終的というのがいつなのかは誰にも分からないのだけど。

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トヨペットの販売店もあった。

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そろそろ福島第一原発の真西辺りに差し掛かっているはずだ。 右(東)側には行けない。

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ここの空間線量率は 1μSv/hを越えていたように思う。

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バイクに乗って通過するだけなら人体に影響はないレベルというのは分かっていても緊張するな。

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06:04 双葉町に入る。 本日2つ目の未踏自治体だ。

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バイクは通行可能になったが、自転車や徒歩はまだ通行止めだ。 そのための検問がある。

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検問付近の空間線量率は 0.657μSv/hだった。 少し下がったね。

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06:06 JR双葉駅の近くまで来た。 双葉町の中心部のはずだが、人がいるんだかいないんだか...

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実は 2022年8月30日に双葉町の特定復興再生拠点区域での避難指示が解除されたが、広大な避難指示区域のうち特定復興再生拠点区域に指定されているのはごく一部のエリアだ。
残念ながらおそらくほとんどの避難指示区域は、生きている間に住民が帰れるようにはならないのだろう。

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06:09 浪江町に入る。 これで今回のツーリングで予定していた未踏自治体はすべて通ったことになる。

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06:10 ファミリーマート 浪江きらめき店を通過。 久しぶりに「生きている店」を見た気がする。

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06:12 道の駅 なみえは 2020年8月にオープンしたまだ新しい道の駅だ。
だがまだ開店(10時)までは時間がある。

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06:13 南相馬市に入る。 ここは未踏自治体ではない。

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2012年に検問で止められたのはこの辺りだったか。 10年かかってやっと通り抜けることができた。
06:14 次の信号で右折して海岸線に出よう。

帰宅困難区域編へ続く