今夜は雨も降らず、月光に影響されることもない曇天。 嫁の帰宅も遅かったので、懸案だったヘッドライトのバルブテストをやってみた。
テスト環境はこんな感じ。 今回は撮影機材に α6000+SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(C013)を使った。 ISOは200に固定。
まずは Wave110iの中古ヘッドライトに付属してきた、M&Hマツシマの 35W/36.5Wから。 左が Loで右が Hiだ。
十分に明るいね。 これくらい明るければ 1灯でも文句はないだろう。
続いて スタンレーの R105(25W/25W)。 35W/36.5Wに比べれば暗くて当たり前。
同じくスタンレーの R107(30W/30W)。 なんかこっちの方が R105より暗くない? 順番が入れ替わっていることはない...ハズ。
Wave110iのヘッドライトを強化しようと思って購入した、M&Hマツシマの B2クリアー 35W/35W。
ところが Loの撮影を失敗していた。 撮影し直すのも面倒なので、ここでは 35W/36.5Wの Hi(左)と比較してみる。
1.5Wぶん左の方が明るい気がするが、ほとんど同じだね。 ということはこの 35W/36.5Wも B2クリアーということか。
でも取り外すときにバルブがすごく熱かった。 5W増えただけでこうも違うのか。 少し不安になる。
ここからが本番の LEDバルブ。 まずは Discover windsの COB LEDバルブから。
左が Loで右が Hiのハズだが入れ替わっている。 中国製によくある奴だが、一応 Loと Hiで切り替わっているのは評価しよう(Loでも全点灯で変わらないという奴もある)。
このLEDバルブは暗いと評判(?)なのだが、想像していたよりも明るい。 これで 7W程度なら健闘しているとも言える。
でもヘッドライトの光量や配光として十分かというとやはり足りないと思う。 特に配光というか周辺光量が。
手前が黄色っぽくなっているのも減点対象。 実戦投入は不合格。
続いて PIAAの MLE8。 さすがにブランド品ということもあり、Loと Hiが逆になっているということはなかった。
だが Discover windsと比べても暗い。 スペック上は Loが 5Wで、Hiが 6Wというからそんなものだろう。 2灯で使っても不満が出るレベルだ。
Discover windsほどではないが色ムラも多い。 これも不合格。
最後に MANNXUの 1,500lmを謳う LEDバルブ。
Discover windsと PIAAの LEDバルブに比べれば明るいが、やはり多少の色ムラはある。
Loが 10Wというのは妥当なところだろう。 Hiは 10W+15Wの 25Wじゃなくて 15Wっぽい。 明るさ 1,500lmというのは Hiのときだろう。 ならば Loでは 1,000lm出ているのかな。
ただピークだけが明るくても意味がない。
25Wの R105(左)と MANNXU(右)の Lo同士の比較。 LEDの方が明るい領域が広いが、それを外れると暗い。
同じく Hi同士の比較。 ピークの明るさは 25Wを凌駕していると思う。
だが運転中はピンポイントで明るいよりも、視野全体である程度の明るさがあった方が車線や路面状況を把握し易い。 そこをどう評価するかだろう。
コントローラー別体ではないタイプの PH7用 LEDバルブとしては、これより明るい製品はないかもしれない。
本当は Lo 15W、Hi 20Wくらいでコントローラーなしの LEDバルブがほしいのだが...
使い方次第ではあるが、MANNXUには次のステップ(実戦投入)へ進むことを認めよう。
M&Hマツシマの B2クリアー 35W/35W(左)と MANNXU(右)の Hi同士の比較。 ピークの明るさだけなら MANNXUが勝っているかもしれないが、運転し易いのはたぶんは B2クリアーではないかと思う。
Wave125iのように 2灯なら、歩道寄りの左側は MANNXUの LEDにして、対向車線寄りの右側は B2クリアー 35W/35Wにすれば、トータルで Loが 45W、Hiで 50Wとなりノーマルの 25W x 2 = 50Wに収まりそうだ。
注意しなければならないのは、今回のテストで は直流 12Vで駆動しているということ。
直交両用となっている LEDバルブでも、交流で使うとチラツキなどで暗く感じる場合がある。
とはいえヘッドライト電源をアクセサリ電源(ACC)から引くとバッテリーへの負担が大きくなるかもしれない。
AC/DCバルブ制御式から AC/DC LED H/L制御式のレギュレートレクチファイヤー(コンデンサのコブが2つある)に交換できれば解決するのかもしれないがピン配列が違いそう。
交流ではなく半波整流なら(バッテリーレスキットなど)コンデンサーをヘッドライト電源にかませばチラツキはなくなるだろう。
コントローラーなしタイプの LEDバルブだと Lo 10Wが限界のようなので、次はコントローラー付の LEDバルブをテストしてみたいと思う。
LUMILIGHT(ルミライト) ()
¥1,780
これは 3面発光タイプで、1面あたり 10Wで 1,000lm。 Loが 2面なので 20Wで 2,000lm、Hiで 3面点灯で 30Wの 3,000lm。 わかりやすくていいね。
ただレビューによるとコントローラーの品質(設計)に問題があるようで、内部の電解コンデンサがパンクしたという報告が多い。
sookular ()
¥2,399
この製品は4面発光タイプで、Loが 2面で 20Wで 2,200lm、Hiが 4面全灯 40Wで 4,400lmという。
だが、説明画像によるとLoが 2,300lm、Hiが 4,600lmで 42Wらしい。 まあ誤差のような違いだろう。
RTD(アールティディー) ()
¥2,980
これは6面発光タイプで、Hi(全灯)で 30Wというから 1面あたり 5W。 Loが 3面 15Wで 1,500lm、Hiが 6面 30Wで 3,000lmだ。
光の広がりを考えると多面点灯の方が有利ではないかと思う。 ファンレスということで冷却ファンが故障する心配はないが、LED自体の耐久性(特に夏場)への懸念は増えるかもしれない。
購入後 1年以内に壊れたというレビューが多いのは少し心配。
面白いのは別体コントローラーがどれも同じ形状であること。 中身まで同じかは分からないが、分業しているんだろうね。