Wave110i は三度死ぬ

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先週末の森林浴広場キャンプから帰宅途中にエンジン不調に陥った Wave110i。

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帰宅してすぐにオイル交換して金属粉などをチェックした。

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オイル処理箱で受けると金属粉のチェックが難しいので、廃オイルはビニール袋で受けた。
前回オイル交換をしたのは 4/21(日)なのでまだ 3ヶ月は経っていない。 春以降の通勤は基本的に Wave110iを使っていたが、GWも挟んでいるし走行距離は 3,000kmくらいだろう。
目視でも触診でも金属粉などは確認できなかったが、かなり汚れていて量も少ないように思う。

エンジンを掛けるとカムチェーン廻りからの異音が大きい。 カムチェーンテンショナーが働いていない?
とりあえずこの日はここまで。

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翌週末。 カムチェーンテンショナーといえばプッシュロッド先端のゴムが叩かれて凹んだりすることが多い。
在庫がなかったので取り寄せた。 ロッドも一緒に交換する。

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取り外したプッシュロッドを確認したが、先端のゴムに顕著な変形はない。

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Lクランクケースカバーを外してプーリーも目視確認したが、大きな摩耗は見られなかった。

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カムスプロケットにタイミングについてもズレている様子はない。
タペットクリアランスをチェックすると、0.08mmのシックネスゲージが入って 0.10mmは入らない。
0.05mmに調整したが、これで少しはメカノイズが減るかな?

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ついでにスパークプラグも交換する。
目視でもアース側電極が減っていることが分かる。 これが異音の原因ではないと思うが。

これでエンジンを掛けてみる。

異音もヤバイが排気口から白煙が出ていることに気がついた。 エンジンオイルが燃えているということだ。 臭いはあまり気にならない。
理由としては ① バルブステムシール破損によるオイル下がり、② ピストンリング摩耗によるオイル上がりの 2通りが考えられるがいまは置いておく。

エンジンが故障した瞬間は雁坂トンネル内の登り坂で、スロットル全開率は 90%くらいだがオーバーレブはしていない(そこまで回らない)。
そのタイミングで上記のいずれかが発生したというよりも、ツーリング前の通勤使用時から少しずつオイル消費が続いていて、ついにオイルが回らなくなったタイミングが雁坂トンネルの中だったのではないだろうか?


故障の程度をどう見るかだが、最良でエンジンの抱きつき(ピストン焼き付きの一歩手前)、つまり 1度目のエンジンブローと同様。
最悪でコンロッド大胆部のダメージ、こちらは 2度目のエンジンブローと同じだ。

前者の場合、ピストン、リング、シリンダーへのダメージはあると思うが、雁坂トンネルからの 80kmを走って帰れたのでそれほど酷くはないのかもしれない。 1mm O/Sピストンを買ってきて、シリンダーボーリングすれば直せるだろう。

ただ異音の大きさから判断すると後者の可能性が高いと考えている。
コンロッド大胆部にオイルが回らず、ニードルベアリングがガタガタになって叩かれ音がしているのではないだろうか?
この場合は 9年前と同じくクランクシャフトの交換が必要となる。 もちろんこの場合でも 1mm O/Sピストンとシリンダーボーリングは必要だろう。
次回は腰上を外してコンロッドのガタをチェックする予定だ。

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2011年に新車購入した Wave110iも 13年間で走行距離が 9万kmを越えた。
エンジンブローもこれが 3回目ということを考えると、そろそろ次のバイクを考える考えるべきなのかもしれない。
Wave110iの故障車リスト入りで、しばらくは通勤もツーリングも Wave130iに頑張ってもらうことになる。