Wave125iの不調の原因は燃料系、もっといえばインジェクターでの燃料の詰まりではないかと考えている。
インジェクターの内部で詰まったのか、それとも燃料チューブからインジェクターに繋がるところで詰まったのかはわからない。
そもそも流路を塞いだ「異物」が固形物なのか、軟体物、あるいは液体なのかも不明だ。
エンジンが掛かるようになったのは、インレットパイプからインジェクタ-を外して、ノズル先端を拭くために向きを変えたりしていた拍子に異物が取れたからではないか?(だとしたら固形物?)
キックによる始動を何度か繰り返しているうちに、だんだんとエンジンが掛かるようになったのは、インジェクターから異物が排出されてガソリンが出るようになったから?(だとしたら液体?)
いや、インジェクターを外したままセルを掛けて、ノズルから噴霧されるのを確認しているのだから、あのときにはガソリンの詰まりはなかったはずだ。
そう考えると、インジェクターの入り口を何らかの固形物が塞いでいたという説の方が有力かもしれない。
実際にJA10の燃料ポンプのリコールは摩耗粉が噛み込んで燃料ポンプが停止するというものだった。
本来ならインジェクターを完全に取り外してチェックし、清掃するべきだとは思う。
だがそれは少々、というか、かなりめんどくさい(主にカウルを外すのが)。
それにどうせやるなら新品のインジェクターに交換した方が、インジェクター内部に詰まりがあった場合にも解決できるので安心感がある。
ついでにシリンダーヘッドを外して、燃焼室内に堆積したカーボンの除去をしよう。
Wave125iのエンジンはまだ一度も整備していないので、ちょうどいい機会かもしれない。
古いインジェクターは時間をかけて清掃、作動確認して予備に回せばいいし、何なら試しに Wave110iに付けてみるのも面白いかもしれない。
自分の Wave110iは 10Mだが、11M以降のインジェクターは 15M以降の Wave125iと共通(モンキー125とも共通)なのだ。
今回は他にも必要な物があったので Bikerzbitsに発注したが、国内でもタイから輸入した純正部品を安く販売しているところもあるようだ。
新しいインジェクターが届くまで無策というのもアレなので、神頼みならぬケミカル頼みをしてみる。
インジェクターの内部を含めた清掃なら、ガソリンに混ぜて効果を発揮するタイプの方が良さそうな気がする。
なぜ必要? ガソリン添加剤の「効能」と愛車を長持ちさせる「使い方」 - 自動車情報誌「ベストカー」
ということで調べてみたら、最も濃そうなのがスバルの純正浄化剤で、ガソリン75Lに1缶の添加だと書いてある。続いてトヨタとマツダの浄化剤となり、70Lに1缶。一般的な浄化剤だとKUREのパーフェクトクリーンが40〜60Lに1缶という指定だから最も濃いということなのかもしれません。流通価格と濃度のバランスを考えたらパーフェクトクリーンがベストか? メインの内容物は同じため、そのほかの効能など総合して考えればいいんじゃなかろうか。
というわけで KUREの「フュエルシステム パーフェクトクリーン DX」を買ってみた。
KURE(呉工業) ()
¥1,200
1本 1,200円くらいとなかなかのお値段だが、内容量は 300mlある。
ガソリン 1Lに対して 5~7mlを混入するとのことなので、ガソリン 50~60Lに使えることになる。 ガソリンリッター当たり20円くらいか。
ハイオクガソリンを入れるようなものだが、今のハイオクの洗浄剤はほとんど効果がないらしいので、こちらの方が確実だろう。
問題は飽きずに最後まで使いきれるかどうかだ。
さらに同じくKUREの「エンジンコンディショナー」も買ってみた。 こちらはガソリンではなくてスロットルの吸入口から直接噴霧するタイプだ。
「パーフェクトクリーン DX」が先に届いたので、さっそく使ってみる。
サンプラテック(SANPLATEC) ()
¥138
計量カップも一緒に購入した。
まずは通勤車両の Wave110iに投入してみる。
いまガソリン残量が 1.7L程度なので、とりあえず 10mlをカップで計量。
いざ投入! というところだが、背の高い計量カップで小さな給油口に注ぎ入れるのは難しいと知った。
このあと Wave125iにもガソリン残量 4Lとして 20mlを投入した。
Wave110iで少し走ってみたが体感的には何も変わらない。 劇的に変化したらむしろ困るし。
翌日、会社帰りに3L給油したので、ちょっと濃い目に20ml添加した。
次のツーリングにも持っていくつもりだ。 携行缶(1L)の中のガソリンにも入れておこう。