参加しているFBのグループで、「キャンプツーリングに出る時、キャンプ場予約してる?」という投稿がありました。
それに対するコメントは、「ソロのときは行き当たりばったり」という人が大半でした。
自分のようにキャンプ場どころかルートや給油ポイントまで決めているなんて人はいませんでした。 「大体の下調べや目星はつけている」という方はチラホラいましたが。
自分の職場ではかつて「100km以上の走行距離の場合は『ツーリング計画書』を作成して上司にサインをもらうこと」という社内ルールがありました(笑)。
いかにも昭和なルールですが、10年くらい前に廃止されるまで運用されていました。 自分は「通勤順路じゃあるまいし、ツーリングの計画なんて立てられるかよ」と、一度も出したことはありません。
「無頼派」になる理由としては、心情的なものと実際的なものがあると思います。
心情的な理由としては、「計画に縛られずに自由に走りたい」とか「行き当たりばったりで野営する俺ってカッコいい!」とか「単に面倒」というところかなと思います。
自分もそう思っていた時期がありました。 初キャンプツーリング(2002年)なんてまさに行き当たりばったりでしたから。 三泊四日で和歌山まで行こうというのに、10時過ぎ出発で奥多摩経由とかナメてんのか!? と小一時間説教してやりたいですね。 2017年の南紀ツーリングでは夜行(夜出発)でしたから。
実際的な理由としては、「計画的に休みが取れない」、「思いついたとき(行けるときに)に出かける」というようなことがあろうかと思います。
毎週土日しっかり休みが取れて、大型連休も年に3回あり、家族からの制約も最小限なんて少数派でしょうからね。
あとキャンプ場を予約しちゃうと、行けなかったときにキャンセル料が発生するとか、受付が開いている時間にたどり着けるかわからないとかいう理由もあるでしょう。
自分が「計画派」になった理由は、1.バイクの制約、2.技術の進歩、3.個人的目標の達成の3つです。
「バイクの制約」については、原付二種では走れない自動車専用道路を避ける必要があります。 最近は「無料の高速道路」が増えて、GoogleMapsのナビで「高速道路・有料道路を使用しない」にしていても誘導されてしまいます。
高速道でワープできないので、距離感=到着時間を把握することも大事です。
また燃料タンク容量が小さいので、航続距離に限りがあります。 Wave110i(3.7L)の場合、約200kmをめどに給油する必要があります。 「24H営業で電子マネーが使えるセルフ」で給油したければ、おのずと事前調査が必要になります。
「技術の進歩」というのは、スマホ地図のことです。 昔はツーリングマップルしかなかったので、しょっちゅうミスコースしていました。 その都度、停車して確認すればいいのですが、「行けるだろう」と走り続けていると、とんでもない方向に行ってしまったりしました。
ハンディGPSを導入してからは大凡の現在地とか、どこで道を間違えたのか後から分かるようになりましたが、ナビゲーションまではできませんでした。
スマホ+GoogleMapsが使えるようになった2011年からは、知らない道でもナビに頼ることができるようになりました。
また MyMapsであらかじめルートを作成しておき、GoogleMaps上にそれを表示させることもできるようになりました。 2015年のGWからルート検討に使用しています。
「個人的目標の達成」というのは、「まだ走ったことがない道を走る」とか「47都道府県で5回以上キャンプをする」、「はちのすにまだ載ってないキャンプ場を利用する」などです。
自分がツーリングで走った道をずっと記録し続けている人は少ないでしょう。 効率を悪化させない範囲でまだ走ったことがない道を通るには、事前のルート計画が必須です。
泊まってみたいキャンプ場を利用するのがツーリングのモチベーションの一つですので、キャンプ場を予約するのは当然ですね。
あとは(手痛い)経験によるところが大きいですね。 転機はやはり2011年の北海道ツーリングと四国ツーリングでした。 土地勘のないところで精神的に追い込まれるとミスも起こりやすくなりますし、同行者にも迷惑をかけてしまいます。
沖縄など二度と来れないかもしれない場所で滞在時間を有効に使おうと思えば、ある程度の計画を立てなければ時間とお金をドブに捨てるようなものです。
若い頃なら再チャレンジの機会もあるでしょうが、老い先短い50代(笑)になると一回一回のツーリングがとても貴重な機会になってくるのです。
「事前に決めたルートに沿って走るだけなんて、ラリーやオリエンテーリングじゃあるまいし、何が面白いのか?」と思う人もいると思います。 自分もそう思っていましたし、そういう面があることは否定しません。
でもナビと違って自動的に導いてくれる訳ではなくて、あくまで自分で地図を確認しながら進む必要があります。
事前に立てた計画どおりにミッションをこなせたときは、それなりに達成感を感じます。 そういう楽しみ方もまた一興ですよ。