前回はお試しで替えてみましたが、今回は真面目にやってみます。
問題は手持ちのオペアンプに1回路が少ないこと。 DAC7ではI/V変換、LPF共に2回路だったので。
LPFにあまりクセが強いものを使うと評価が難しいです。
とりあえず今やビンテージとなった本家Signetics社のNE5534を使ってみます。
NE5534をユニティーゲインで使用する場合には外部位相補償が必要ということです。 確かに聴いてると、音量がわずかに大きくなるような気がします。 とりあえずの暫定です。
I/VはDAC7で最終選考に残った、LME49990、LT1468-2、OPA2211AIDの3つ。 試聴は Voyage MuBox on BeagleBone Blackで行っています。
まずは LME49990から。 DAC7に本採用されましたので、新品を下ろしました。
最初はちょっと眠いかなと思いましたが、だんだん良くなってきました。
付帯音なし。 苦手なソースもなし。 ハードロックのノリもいいです。
静謐さや迫真性というか臨場感があって、やっぱり素晴らしいオペアンプです。
次に LT1468-2を聴いてみます(絵面は変化ないので割愛)。 DAC7のときに使った奴なのでエージング済みです。
49990の後に聴くと、少しスピード感が足りないような気がします。 DAC7の時に感じたハスキーさはないですね。
解像感はやはり高い水準ですが、49990を凌駕するかというとそうでもないです。
さらに OPA2211AID。 これもエージング済みです。
静寂感ではやはり49990に負けますね。 ハードロックの迫力はあります。
でも全体的なクオリティで上記2つよりは少し落ちるような気がします。
NE5534がサウンドをまとめてしまうのか、はたまたES9018の特性なのか、DAC7のときほどI/V変換オペアンプのキャラクターが明確に出てこないような気がします。
ここで最初に戻って LME49990に差し替えてみます。 やっぱりOPA2211AIDよりもいいですね。
ただ、よくよく聴いていると過剰表現なんじゃないかという気がしてきました。 少し高域にキャラが乗ってるような? なんだか音が滑り過ぎているような。
そこでLT1468-2に差し替えると、過不足ない表現が好印象に思えてきました。 過剰感がないです。 49990が派手に感じますね。
ただLME49990もエージングが進めば落ち着いてくるかもしれませんが。
しばらくはNE5534+LT1468-2の構成でエージングさせてみましょう。