Wave110iに LEDヘッドライトとフォグライトを装着

先週末にヘッドライトのバルブが PH7タイプの上限である 35W/36.5Wであることが判明した Wave110i。
これ以上の明るさを求めるならば、LEDヘッドライトにするしかありません。

とはいえ LEDヘッドライトバルブの信頼性は未知数です。 1年以上使えているという人もいれば、1ヶ月も経たずに点かなくなったという人も。
夜は真っ暗な区間もある通勤順路。 会社の帰りにヘッドライトが点かなくなったら、立ち往生することになるかもしれません。

でもフォグライトがあれば、ヘッドライトが切れていても何とか自宅に帰り着くことはできるかもしれません。
110i用に買った 10W 2灯 LEDフォグライトかなり明るいので、スピードを出さなければなんとか帰ってこれるでしょう。
PPAの目処が立ったので、ようやくヘッドライトの LED化に入れます。

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その前にフォグライトの防水について確認。 前面の枠とアクリルカバーの間にシリコンのOリング。
その内側にもう1枚光を拡散するレンズがあり、その外周もシリコン製のシールで被われています。 大丈夫そうなので、液ガスでの追加の処理は行いませんでした。
というか、シリコンのOリングがはみ出さないように元に戻すのが結構たいへんなので、分解するのはオススメしません。

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フォグライト後部から配線を引き出すところには、自己融着テープを巻いておきました。

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フォグライトのスイッチですが、今回はスライド式にしてみました。

デイトナなどからも出てますが、物はどれも同じっぽいです。

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ステーやカラー、ギボシ端子なども届きました。

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TRUSCOのステーは穴ピッチが 25mmなので、取り付け穴ピッチ(76mm)に合わせて少し長穴にします。

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仮付してみます。 なんだかカエルっぽいですね。

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LEDバルブへの接続はギボシ端子なので、ヘッドライトハーネスを改造します。 このハーネスは中古ヘッドライトに付属してきたものです。
電球への端子を切り落として、ギボシ端子を取り付けます。

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LEDバルブのトラブルで多いのが、外部コントローラー内部の電解コンデンサのパンクです。
念のために殻割りしてみましたが、表面実装のパーツも多くてしっかり作ってある印象です。 基板の大きさは25mm×40mmくらい。

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放熱をよくするためか、裏側にアルミ板を貼ってあります。

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よく見るパンクした電解コンデンサは、25Vくらいのものが使われているようです。
ジェネレーターで発電された電力はレギュレーターで 14V以下に落とされますが、25Vだとちょっと余裕が少ないですね。
このコントローラーでは100V、105℃まで耐えられる電解コンデンサが使われています。
電圧の方は問題なさそうですが、コントローラーの基板は90℃くらいまで温度が上がるという話も読んだので、夏になる前に何らかの放熱対策も必要かもしれません。

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ノーマルのヘッドライトハーネスはこうなってました。

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LEDバルブを付けたハーネスを取り付けた状態。 外付コントローラーは小さいので邪魔になりません。
でも 2灯の Wave125iに外付コントローラーを2個納めるのはちょっと大変かも。

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この状態でエンジンを始動し、ヘッドライト、ポジションランプ、フォグライトの点灯を確認します。 フォグライトは極性があるので、点かなければ配線を逆にします。

フォグライトの取り付けと同時にヘッドライトの LED化を行ったのは、フォグライトの電源をヘッドライトハーネスのポジションランプへの配線から取ることにしたからです。
LED化でヘッドライトの消費電力は 32W/32W(ノーマル)から 20W/40Wに変化します。 ハイビームはこれまでもほぼ使っていないので、実質的に 32Wから 20Wに下がります。
他にもポジションランプ(3.4W×2⇒0.5W×2)、テールランプ(5W⇒2.7W)、メーター照明(1.7W×2⇒0.5W×2)が LED化されているので、ヘッドライトと合わせてトータル 22.5W削減されたことになります。

一方、フォグライト(10W×2)で増えた消費電力をバッテリーやアクセサリ(ACC)電源側から取ってしまうと、バッテリーへの充電が追いつかなくなりそうです。
ヘッドライトやポジションランプなど「エンジンを掛けないと光らない」系統でいくら電力が余っていても、半波整流で系統が分かれているので不足しているバッテリーへの充電へは回されません。
よってフォグライトの電源はポジションランプの電源から取らなければならないのです。

ちなみに Wave125iのフォグライトもポジションランプから電源を取っていますが、あちらは ACC電源のようで IG-Onでポジションランプが点きます(メーター照明も)。
ノーマルでヘッドライトの消費電力が大きい(Wave110i:32W、Wave125i:50W)からかな?
利点はエンジンを始動させなくてもフォグライトが点灯することです。 静粛性が必要な場面でもフォグライトが使えます。

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フォグライトのスイッチは、左側のハンドルカバーの底面に付属の両面テープで貼り付けました。
耐候性が低くて紫外線で劣化しやすいというレビューがあったので、日が当たりづらい場所にしました。
ハンドルカバーをしていると操作がし辛いですが...

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スイッチからの配線はハンドルカバーの一部を切り欠いて、カバー内に引き込んでいます。

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そういえば Wave110iのサービスカプラはヘッドパイプ右横にありました。
いずれ 110iにもドライブレコーダーを取り付けるつもりなので、サービスカプラから ACC電源を取り出します。

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フレームに沿って配線をシート下まで伸ばします。

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シート下のボックス底の穴から引き込んで、抜け止めにゆるく結び、配線の端末をビニールテープで養生しておきました。
来年春までにはドラレコを付けたいですね。

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動作確認もして完成、と言いたいところですが、左右のフォグライトの間隔はもう少し広かった方がよかったですね。
なるべくコンパクトにまとめたかったので、最短のステーにしたのですが。

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というわけで夕方にホームセンターまで行って 8穴のステーを買ってきました。
取り付けピッチに合わせて穴を長穴にしようと思ったら、穴が M6用ではなく M5用でした。
4箇所の穴を M6用に広げる必要があり、作業に手間取りました。

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すでに暗くなり始めてますが、ステーを交換して今度こそ完成。

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左右の間隔を広げたのは、フォグライトの配線をカウルに開いているスリットに引き込むのに都合が良かったからです。

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歩道寄りの左側は外に振って少し遠くへ。 対向車線寄りはあまり外振りしないで手前を照らしています。
Wave125iに比べて鼻が短いので、フォグライトは乗車位置から見えません。

17時を過ぎてスーパーに買い物に行ってきましたが、ヘッドライトは倍くらい明るくなりました。 大げさではなく 60Wクラスの明るさです。
光軸が高いのでヘッドライトを限界まで下に向けていますが、それでも結構遠くまで飛びます。 ハイビームはよっぽどのことがない限り出番がないでしょう。
ヘッドライトが強力過ぎて、フォグライトを点けてもあまり目立ちません。 でも車線(路肩)の把握が困難な状況では役に立ってくれるでしょう。

思うに LEDの明るさは 3倍の消費電力のハロゲンに匹敵するのではないかと思います。 今回は 20W(Lo)なので 60W相当という訳です。
PIAAの MLE8は 5W(Lo)なので、15Wの電球相当と考えれば暗く感じて当たり前ですね。 6.7W(Lo)の Discover windsでも 20W相当なので、25Wのハロゲンにも劣ります。
MANNXUの LEDバルブは 10W(Lo)なので 30W相当になります。 30W/30Wの R207との組み合わせは釣り合いが取れていると言えそうです。

あとは 3万時間とまでは言いませんが、3年くらいは寿命が持ってくれるといいですね。