どうしたものかと

Wave110クランクケースの入手には、まだ少なくとも3週間程度は掛かりそうです。
クランクシャフトの芯出しなどの準備もしておきますが、足がない状態が続くのはツライ。
そこで手持ちの部品を使って、エンジンをでっち上げられないか考えてみました。

まず考えられるのは、セルなし4速一次側マニュアルクラッチの支那エンジンをベースに仕立てるという案(まだ持ってるんです)。
元々はマニュアルクラッチですが、やるなら一次側自動遠心クラッチになるでしょう。
しかし暫定とはいえ、クランクシャフト折損クランクケース割れという支那クオリティにはもうコリゴリです。 できればあまりやりたくないです。


となれば、元々のジョルカブの純正クランクケースをベースにするしかありません。

幸い(?)4速ミッションは、手に入れたものの使い道がなかったCD90用に、余っているジョルカブ用シフトドラム(125ccエンジンにはWave110用を使用中)を組み合わせることができます。
キックシャフトはどうせ使わないので、支那エンジンのやつを突っ込んでおけばOK。

シリンダーヘッドは、今125ccエンジンに使っているものをそのまま使います。 カムシャフトはJUNの96cc用。 125ccエンジンには例のなんちゃってビッグバルブヘッドと、105cc用カムを使うので。
スターター、Lクランクケースカバーは、無変速支那エンジンのがあるのでそれを使ってもいいし、125ccエンジンから借りてもいいです。 フライホイールも同様ですが、ジョルカブ用が在庫があるので、ピックアップ用突起を削って使ってもいいですね。


懸案はクラッチです。 もちろん自動遠心でなくてはなりません。

JUNの96ccクランクシャフトを使うなら、一次側になります。 Rクランクケースカバーやクラッチ自体はありますが、支那クランク折損時にドライブ/ドリブンギヤーが傷んでいるので交換が必要です。 それに、一度二次側クラッチの踏力の軽さやシフトの確実さを経験すると、一次側には戻れないんですよねー。
96ccクランクも、クランクベアリングに異物が入ったのかゴロゴロ感が取れないので、ベアリング交換が必要です。 ついでに芯出しもした方がいいかも。

二次側自動遠心にするには、C100EX用クランクシャフトが必要です(新品購入)。 Rクランクケースカバーやドライブギヤーは在庫があります。 ドライブプレートは125ccエンジンに使ってしまってますが、Wave110用を新規に発注していますので、C100EX用は暫定エンジンに使ってもいいでしょう。
ドリブンギヤーを含むクラッチ本体は、さすがに2つは持ってません(67Tのクラッチアウターはありますが、18Tのドライブギヤーがないので)。 新規購入だと高価なため、これは125ccエンジンから借りるしかないでしょう。 シフトアームくらいは買ってもいいかな。


C100EX用クランクを使うとなると、問題になるのがシリンダの長さ。

JUNの96ccクランクはショートコンロッドなので、50cc用シリンダの長さのままで使用できます。
C100EX用クランクを使うなら、6mm長いC100EX用シリンダが必要になりますが、そうすると今度はピストンもC100EX用に交換しなければなりません。 JUNの96ccはシリンダ径が49.6mmで、C100EXは50mmなんです。
当然、M7ナットも含めたスタッドボルトや、84リンクのカムチェーンも必要ですし、クランクケースのボーリングもしなくてはなりません。

C100EXの鉄シリンダーにするくらいなら、武川のS-Stage Gtypeにしたら... と、暫定のハズがどんどんと深みにはまっていきそうです(汗)。
JUNのシリンダに、アルミ板で作った6mmのゲタを履かせるという手もありますが...

どうしたもんかなぁ。