三菱ふそう前会長ら7人逮捕 脱輪で虚偽報告容疑など

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asahi.com : 三菱ふそう前会長ら7人逮捕 脱輪で虚偽報告容疑など

県警によると、問題の会議は、事故直後の02年1月17日~2月11日に開かれた。「マルT対策本部会議」と呼ばれ、国交省や捜査当局への対応、マスコミ対策を話し合う非公式会議だった。「T」はトラックを指していたとみられる。
 
出席者は、宇佐美前会長ら12~13人。設計や製造部門の責任者も含まれ、虚偽報告容疑で逮捕された5人は全員がメンバーだった。最初の会議の後、同年1月下旬からハブの摩耗量の自主点検をし、摩耗量0.8ミリ以上のハブを交換した。「0.8ミリ」は、一連の対策会議の中で決まったとみられる。
 
県警は交換するハブを少なくして、費用を抑えるために摩耗が大きいハブに対象を絞った疑いを強めている。こうした決定は、宇佐美前会長の主導だったとみて調べている。
最高刑が罰金20万円にとどまる改正前の道路運送車両法(虚偽報告)で宇佐美前会長らを逮捕したことについて、県警は「社会的な影響と、事故原因を整備不良と主張し続けた悪質性を考慮して決めた」と説明した。

なんでこれが業務上過失致死じゃないのか、理解に苦しむね。

Sankei Web:【視点】悪質な隠蔽 企業責任問う

検察庁は「安全対策は不十分」と判断し、立件へ向けゴーサインを出した。前会長を含む首脳級の立件が検討されたが、「業務上過失罪は個人責任を問うものであって、管理者の責任まで追及できない」との意見が大勢を占めたという。
そこで、国交省に対する虚偽報告への関与をとらえ、道路運送車両法を適用した。

そうなんだ。 でも、これほど業務上過失罪がふさわしい事件もないと思うけどね。

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「あの人たちはただ逮捕されただけで生きている。あの子はもういないんですよ。逮捕は、ただ一つ前に進んだだけのこと」。陽子さんは沈んだ表情で、終始うつむいたままだった。
 
虚偽の報告を繰り返した三菱自動車に対し「一生かかっても許さない」と怒りをあらわにし、「ただ車を売りたいがために、いいかげんなものをつくっている、殺人の車をつくっているとしか思えない」と声を震わせた。

ミドリ十字による薬害エイズ事件に匹敵する、企業犯罪だと思います。

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社内には、前会長、宇佐美隆容疑者(63)の当事者能力の欠如を指摘する声もある。トラック・バス部門を三菱ふそうとして分社化した過程で、宇佐美前会長はトラック部門の幹部で社内首脳部を固め、結果として問題を内向きに処理する風潮を強めた面もある。
 
「99年のJRバス事故の段階でリコールをしておけば、横浜の事故も起きなかったし、信用失墜もなかった。宇佐美前会長らはユーザーを無視して会社の業績を優先させた。人災だ」と、同社開発部門の元幹部は語る。ハブ破断を整備不良としてきたことに「全日本トラック協会」関係者は「ユーザーに責任を押しつけるとは、人をばかにした話」と怒りを隠さない。

でもこういう無能な人間が経営トップになれるという、社内の人事制度が問題だなーと思いますね。

YOMIURI ON-LINE / 三菱自・三菱ふそう両社、国交省が1年半の指名停止に

三菱自動車の欠陥車隠ぺい事件に絡み、国土交通省は7日、同省の公用車購入で三菱自、三菱ふそうの両社を、2005年11月6日までの18か月間、指名停止処分とすることを決めた。18か月の指名停止は制度上最も重い。

永久追放でもいいくらいだと思います。

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調べでは、同会議は02年1月17日から同2月21日まで4回開かれ、部長級を中心に十数人が出席。リコールを避けるため、根拠がないのに「摩耗量0.8ミリでハブが割れることにしよう」との方針を決めた。当時、堀会長は三菱自トラック・バス部門の企画・管理本部長で、会議に数回出席したという。

現役会長まで逮捕の可能性もありますね。