Scienceの最近のブログ記事

“発電する力”で注目のCIS系太陽電池とは? - トレンド - 日経トレンディネット

「当初、私は“シリコン至上主義”でした」。 昭和シェル石油に入社した1986年当時を振り返って栗谷川本部長は笑う。「地球上の元素の分布を考えると、大量に存在する“シリコン”に勝る材料はなかった。『太陽電池はシリコンでつくるべきだ』と言い続けていました」。(中略)
 
1991年、「CISの研究チームに入って、いかにCISがダメか指摘する材料集めくらいの気持ち」で渡米。そして、「CISの研究の一番の心臓部に触れて、1カ月後には、シリコンにこだわるのをやめた」と言う。
 
なぜ、そこまで急に意見を変えたのかと問うと、「理由ははっきりしています。CISは、ものすごくよくできた素材だからです」。栗谷川本部長は即答した。
 
どのようなところが、よくできていたのだろうか。「安定しない化合物は、作るとき、かなり厳密に条件を整えてやらないと1つの状態にとどまってくれない。つまり、作りにくいし、一度とどまっても、不安定で崩れやすく、すぐダメになります」。
 
ところが、CISは「どう作っても同じところにいく」ということがわかったという。「CISは、ある活性化エネルギーを与えてやれば、ほぼ自動的に、良い状態に行きがたり、こちらが望む状態で固まって、自然にバランスしてくれる素材でした」。その結果、半導体製造用装置のコンディションを同じ条件にしてやりさえすれば、あとはスイッチを押してスタートするだけで、ほぼ同じ状態のCISの半導体が安定的に作れた。
 
「『いや、これは筋がいいな』と思って、すぐにシリコンから宗旨替えしました(笑)」

へー。 でも低位安定じゃ意味が無い訳で、変換効率の理論限界とかはどうなんでしょうね?

太陽:磁場が「4重極構造」に…地球、一時的に寒くなる?- 毎日jp(毎日新聞)

太陽の北極と南極にN極、赤道付近に二つのS極が形成される「4重極構造」が現れつつあることが、国立天文台などの研究チームの観測で分かった。現在は2極だが、地球が寒冷化した約300年前にも4重極構造だったとみられる。当時の太陽活動の特徴とも一致することから、温暖化の一時的な抑制につながる可能性があるという。
 
研究チームは、太陽観測衛星「ひので」で太陽の極付近を観測。08年の北極はS極だったが、11年にはS極に混じってN極が出現した。北極と南極は同時に反転するとされてきたが、南極はN極のままだった。このため、北極ではS極からN極に反転し、4重極構造に変化する過程にあると結論付けた。今年5月ごろには完全に反転するとみられるが、理由は分かっていない。
 
過去の太陽の観測結果を調べたところ、黒点の増減周期や磁場構造が、地球が寒冷期だった17〜18世紀と酷似していた。常田佐久・同天文台教授(太陽物理学)は「反転の影響で、地球が寒冷化する可能性がある」と分析する。

太陽の磁場って、そんなにコロコロ変わるんですね。

寿命の科学:染色体末端「テロメア」が長いほど長寿 - 毎日jp(毎日新聞)

研究チームは99羽のキンカチョウを飼育。ふ化後25日から1年ごとに赤血球を採取して、年齢ごとのテロメアの長さを分析し、自然死するまでの期間(1年未満~9年)との関連を調べた。その結果、ふ化後25日の時点で最もテロメアが短かったグループの17羽はすべて4歳までに死んだのに対し、最も長かったグループの5羽は4~7歳まで生きるなど、テロメアの長さと寿命に強い相関関係があることが分かった。
 
テロメアは生物の細胞の中にある染色体の末端にあり、染色体の端がほぐれないように保護する役割をしている。正常な細胞では、細胞分裂のたびにテロメアが短くなることが知られ、限界まで短くなるとそれ以上細胞が分裂できなくなることから、老化との関連が指摘されている。しかし、実験動物を自然死するまで長期間にわたって飼育する必要があることなどから、これまで寿命とテロメアの長さとの関係をはっきりと証明する研究はなかった。
 
テロメアと老化やがんの関係について研究している石川冬木・京都大教授(分子生物学)は「人間の死因にはさまざまな要因があり、この研究と同じ方法で単純に寿命を予測することはできない。だが成人ではなく、子どものテロメアの長さを調べ、寿命を占うことができることを明らかにした点で意義がある」と話している。

テロメアの話は、もう証明されたものだと思っていたのですが、そうではなかったのですね。
いずれ(既に?)人間の赤ちゃんのテロメアの長さも調べられて、自然死までの経過観察とかされちゃうんだろうな。

asahi.com(朝日新聞社):「第2の地球」か NASA、太陽系外で初確認 - サイエンス

米航空宇宙局(NASA)は5日、地球型生命に不可欠な液体の水が存在できる温度の太陽系外の惑星を初めて確認した、と発表した。「第二の地球」を探すケプラー宇宙望遠鏡の観測成果として今年2月に発表された54個の惑星候補の一つ。地上からの望遠鏡などで存在が確かめられた。
 
はくちょう座と隣のこと座の方向に地球から600光年の距離にある「ケプラー22b」。大きさは地球の2.4倍で、温度は22度と推定される。太陽に当たる恒星との距離は地球・太陽間よりやや短く、公転周期は290日。この恒星が出す光が太陽よりやや弱いため、惑星がほどよい温度になるような位置関係にあるとみられる。

600光年先かぁ。 でも宇宙のスケールなら「お隣さん」だね。

東日本大震災:津波警報に限界 住民「堤防越えぬはず」 - 毎日jp(毎日新聞)

津波の情報は、地震の震源情報(緯度、経度、深さ)と規模を基に出す。気象庁は、津波の可能性がある日本近海の地震とそれによる津波の高さなどについて、あらかじめ約10万通りを模擬計算し、結果をデータベースとして保存。発生した地震の情報と突き合わせることで、素早く警報や注意報を発表できるようにしている。
 
だが、東日本大震災は、長さ約400キロ、幅約200キロの断層が動くことで発生。全体が動き終わるまでに約3分間かかり、揺れは約5分間続いた。気象庁が目標とする3分以内に警報を出すには、途中段階のデータしか使えず、実際の30分の1以下の推定規模で予測することになった。
 
この結果、岩手、福島県沿岸の津波予想高は、5段階中(3メートル、4メートル、6メートル、8メートル、10メートル以上)最低の3メートルと発表。午後3時14分に6メートル、午後3時半に10メートル以上と変更したが、岩手県宮古市では午後3時26分に8.5メートルの津波が観測され、情報は後手にまわった。
 
津波情報を3分以内に発表するのは、93年の北海道南西沖地震の際、早いところでは約3分後に津波が襲来したためだ。しかし、地震の正確な規模を知るには、地震のメカニズムや海外の地震計の地震波から読み取れる情報などを細かく分析する必要がある。東日本大震災の場合、海外約40地点の観測データを詳しく解析してM9.0と分かったのは、発生2日後だった。

確かに「3分以内」で終わらない地震の規模を、正確に推測することは難しいと思うけど、「何秒経ってもまだ揺れが収まっていない場合は連動型」と判断して安全率を掛ける(予想津波高さを数倍にする)といった処理はできると思うよ。
要するに、連動型地震についての経験が不足していて、津波予報システムに条件を組み込めていなかっただけだと思います。
今回の犠牲を、今後に活かしてもらいたいですね。

間に合わなかった東北巨大地震の予測…公表目前 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

国の地震調査研究推進本部が、宮城県沖から福島県沖まで連動する巨大地震を、長期評価の対象に追加し、今月公表する方針だったことが分かった。
 
大津波を伴う約1150年前の巨大地震の全体像が最近明らかになってきたためで、同本部は宮城県には2月に事前説明を終え、福島県にも3月中に説明する予定だった。公表を目前に東日本大震災が起きたことに対し、専門家からは「想定されていたより大きい地震が発生する可能性を、事前に伝えておければ……」と悔やむ声も出ている。
 
同本部では2005~09年度、宮城県沖で起きる地震を重点調査。古文書の記録で知られていた869年の貞観地震は宮城県―福島県沖の長さ200キロ、幅100キロの断層がずれたマグニチュード(M)8クラスとみられ、津波により宮城―福島県沿岸部の内陸3~4キロまで浸水していたことを地質調査やコンピューターの想定実験で明らかにした。東日本大震災の浸水域は最大5キロ程度。

本当に役立たず!!

東北大とソニーが超短パルス半導体レーザを開発,単一材料の光ディスクでテラバイト級の実現に近づく - 電子部品 - Tech-On!

この大きな出力をレンズで集光すると,その焦点で「多光子吸収」という非線形現象が起こり,透明な光ディスクでもその部分だけ透明でなくなる。これは2個またはそれ以上の個数の光子がほぼ1点に集まることで,光子1個では超えられなかったバンドギャップのエネルギーを超える現象である。その結果,光を吸収して材料に化学的変化が生じ,光ディスクに280nm×350nmの寸法の「空孔」が空くことで情報を記録できる。情報記録の層の深さはレンズの制御だけで変更できるため,単一材料からなる光ディスクで,数十層~100層の情報記録ができる可能性がある。
 
ソニーは以前からこの多光子吸収を用いた大容量の光ディスクの研究開発を進めている。例えば,同社は2009年秋の光記録技術の国際会議「ISOM 2009」で,単一材料の光ディスクに1層6Gバイトの情報記録層を34層作製して計204Gバイトの情報を記録し,それを読み取る実験にも成功したと発表した。(中略)
 
今回の開発はこの光源を,大きさで1/50以下,レーザのピーク出力で100倍以上にした。多光子吸収の効果はピーク出力の2乗かそれ以上で効いてくるという。価格は,量産時に現在のBlu-ray Discに用いているレーザ素子と同じ数百円になるとすると,1万分の1以下という劇的なコストダウンになる。「学会発表では,(ディスクの記録技術はできても)では光源はどうするのかという質問がつきまとっていた。今回の開発で,実現性に対する従来の懐疑論を一掃できる」(ソニー)。

光学ディスクはBDで打ち止めかと思っていましたが、ニーズはともかく技術の進化はまだまだ止まらないようです。

asahi.com(朝日新聞社):「2位ではだめなのか」のスパコン、愛称は「京」 - サイエンス

標にしている計算速度である毎秒1京回(1兆の1万倍)の単位で、「漢字1文字でシンプル」「外国人も発音しやすい」などが選定理由。重複などを除いた1529件の応募から、外部委員を含めた「愛称選考委員会」などで決定した。「京」の提案者は7人だが、最も多く提案のあった名前は公表していない。

一番多かった名前を公表できないのは、それが「蓮舫」だったからだろうと思います。

【レポート】小惑星探査機「はやぶさ」がついに帰還! 川口プロマネが最後の会見 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

一般に、信頼性が重視される宇宙機ではいわゆる"枯れた技術"が採用されることが多いが、「はやぶさ」は多くの新技術を搭載した探査機である。その象徴と言えるのがイオンエンジンであり、これによって小惑星への往復が現実的となった。月よりも遠くの天体に着陸し、地球に戻ってきたのは世界初の快挙。川口プロマネが好んで使う"太陽系大航海時代"のためには必須の技術だ。
 
「はやぶさ」は約125億円という低予算の中で、世界初の成果をいくつも成し遂げた。この点について聞かれた川口プロマネは「ローコストだったのは、冗長性がない技術的挑戦だったから。それでうまくいったのは幸運」とコメント。「お金をセーブして成果を出せと言うのは無理。しかるべき投資をしないと技術成果が上がるはずはない。『はやぶさができたんだからローコストでもいいじゃないか』というのは論理が間違っている」と、そういった向きには釘を刺した。

今回の「はやぶさ」の帰還で、かつてアポロ11号の月面着陸にわくわくした自分たちの世代と同様に、今の子供達が科学技術に興味を持ってくれるといいですね。

「はやぶさ」、6月13日の地球への帰還が確実に - 4回目の軌道修正に成功 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

また、さまざまなトラブルに見舞われながらも、ようやくここまで来たことに対し、「印象に残っていることが4つある。
 
1つ目はイトカワに着陸したとき。惑星探査はその惑星にたどり着かないと意味がない。イトカワまでたどり着けたということだ大きな意味を持つ。2つ目はイトカワへの着陸。そして3つ目が音信不通になった時、そして4つ目がイオンエンジンに異常が生じた時」(同)とも振り返り、「3つ目と4つ目ははやぶさ自身に助けられた。はやぶさには地上から指令を送るが、その指令以上の反応を自らの力で見せてくれたと感じている。
 
通常の指示だけ受ける機械という存在ではなく、例えば通信のロストでは、復帰するための一連の指示がはやぶさに届かなければ復帰できない。そうした意味ではある意味神がかり的な、我々の思うところ以上の対応をはやぶさ自身がしてくれた。確かに我々ははやぶさに手を差し伸べたが、向こうからも積極的に応えてくれた。
 
イオンエンジンの時も、単に回路を変更したという話ではなく、機体自身の電位を下げなければエンジンとして使用できない。理屈では接続を切り替えてエンジンを復活させられるが、実際にそれを行うためには、はやぶさが自ら電位を下げなければいけない。そうしたことも含めると、はやぶさが何かアクションをしてくれるから、こうしたことができている」と感慨深く語ってくれた。

実は「はやぶさ」は、小惑星イトカワで高次元の知的生命体と接触し、自らの意志を持つに至ったとか...
「はやぶさ」の旅を映画化したら面白いのにね。

「人工細菌」を作製=合成DNAで増殖―医薬品、燃料生産目的・米研究所(時事通信) - Yahoo!ニュース

細菌をほぼ人工合成することに初めて成功したと、米民間の「J・クレイグ・ベンター研究所」(メリーランド州)が21日、米科学誌サイエンス電子版に発表した。モデルに選んだ細菌のDNAをまねて化学合成し、入れ物代わりの別種の細菌に移植したところ、生きて活動し、増殖した。
 
同研究所は、人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)の解読に貢献したクレイグ・ベンター博士(63)が率いる。医薬品やワクチン、バイオ燃料の効率的な生産や水質浄化などに役立つ新細菌の開発が目的と説明するが、人類史上初めて、「生命の創造」に手が届く段階に達したと言え、議論を呼びそうだ。 

核物理学の発展で、自然界には存在しない人工放射性元素が生まれたように、太古から続く生命の進化と関連を持たない生命が誕生するのかもしれませんね。

決断に迷ったら――手を洗えば迷いも消える? 心理学者が報告 - ITmedia News

自分の決断に自信が持てないときは、手を洗えばいい。迷いも洗い流すことができる――米大学の心理学者が、このような研究結果を発表した。
 
米ミシガン大学の心理学者によると、手を洗う行為には過去の決断や行動の影響を減らす効果があることが実験で示されたという。この研究は5月7日発行のScience誌に掲載されている。(中略)
 
過去の研究では、手を洗う行為には道徳的な罪悪感をぬぐう効果があることが示されている。今回の実験で、道徳と関係がない場合でも、手を洗うことには「過去の決断の影響を抑え、正当化の必要性を減らす」効果があることが分かったという。

「ちょっとトイレに」といって席を外して一息つくとよさそうですね。 こんどやってみよう。

落雷でキノコの収穫量が増加(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - Yahoo!ニュース

日本では古くから落雷でキノコが豊作になるという言い伝えが信じられており、農家は農地への嵐の到来を歓迎してきた。そして現在、この伝承に科学的根拠を与える研究が進んでいる。日本食に欠かせない食材であるキノコは、実際に落雷によって数が増えるという。(中略)
 
最新の実験の結果、稲妻と同等の強さの電気的刺激を与えると、ある種のキノコは従来の栽培法に比べて収穫量が2倍以上になることがわかった。
 
「今までに10種類のキノコで実験し、8種類で効果が確認された。最も効果が高かったのはシイタケとナメコで、食用ではないが東洋医学の一部で使われるレイシ(マンネンタケ)でも実験を行った」と、岩手大学工学部准教授の高木浩一氏は話す。

最近は工場で栽培されるキノコが大半ですが、この技術を使えばもっと効率的に栽培できるようになるのかもしれませんね。

運転と携帯を同時にこなす人は稀に存在(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - Yahoo!ニュース

携帯電話をかけるなど別のことをしながら運転すると、ほとんどの人がうまく運転できないことは、既に多くの研究で明らかになっている。その一方で、複数の作業を同時に行っても、いつもと同じか、いつもよりうまく作業をこなせる“超人的”な能力の持ち主が少数ながら存在することが新しい研究で判明した。
 
研究によれば、このような“スーパータスカー”は約40人に1人の割合で存在するという。この発見により、複数の情報の流れを人間の脳がどのように処理するのかにについての新しい研究が数多く展開する可能性がある。(中略)
 
今回の研究の共著者であるワトソン氏が次に研究したいと考えているのは、スーパータスカーがどのように思考しているのか、ほかにどのような作業をうまくこなせるのかということだ。同氏は現在、戦闘機のパイロットの脳を研究する計画を立てている。この研究は、複数の作業を同時にこなす非常に高い能力が求められる職業をスーパータスカーは自ら選択しているという仮説に基づいている。また、料理人、オーケストラの指揮者、テレビ局のプロデューサーも研究対象にしようと考えている。

自分は典型的な「シングルタスカー」です。 それも逐次実行型であって、アウトオブオーダー型ではないですね。

絶縁体:電気信号伝達 夢の「8割省エネ」 - 毎日jp(毎日新聞)

金属や半導体に電流を流すと、電子の移動に伴い発熱してエネルギーが失われ、省エネ化の妨げになっていた。斉藤教授らは磁気を生み出す電子の自転「スピン」に着目した。斉藤教授は06年、電子から電子へスピンが伝わる「スピン波」と電流を相互に変換できることを発見。今回はその理論を応用した。
 
研究チームはICチップなどに使われる磁石の一種の「磁性ガーネット」という絶縁体を用意。両端に白金(プラチナ)の端子を取り付け片方の端子に電流を流した。すると電流が白金と絶縁体の境界面でスピン波を起こした。スピン波は反対側の白金の端子まで到達し、電流を発生させた。この方法だと電子は移動せず、発熱によるエネルギー損失は激減した。斉藤教授は「パソコンが次第に熱くなるように、電流による発熱は大きなエネルギー損失を起こす。絶縁体を使う信号伝達はこの問題の根本的解決法だ」と話している。

もしかしたら、電気が発見されて以来の大発見かもしれませんね。 高温超伝導はいまだ実用化できていませんし、革命的な省エネルギー技術になるかもしれません。

理系白書’10:挑戦のとき/21 九州大助教・正岡重行さん - 毎日jp(毎日新聞)

ほぼ無尽蔵にある水を太陽光で分解し、エネルギーを作り出す。究極のクリーンエネルギーの一つとして、人類が追い続けている夢だ。植物が光合成という一連の反応の中で、太陽光を使った水の分解を軽々とこなしているにもかかわらず、人類はこの反応を実用化できていない。正岡さんは植物の葉緑素と似た金属錯体(金属と有機物の複合体)を利用し、「人工光合成」に挑んでいる。
 
光を吸収して水を水素と酸素に分解する光触媒自体は、60年代に藤嶋昭・東京大特別栄誉教授(67)らによって発見された。以来、半導体などを触媒に使った方法で研究が進んできたが、太陽光の主成分である可視光を十分に使えないなど、効率がなかなか上がらないのが現状だ。

光合成って、確か小学校で習ったよね? 「植物は水と光があれば、二炭化酸素を吸って酸素を吐く」みたいな。
ただ実際にはものすごく複雑な光化学反応が起こっているんですね。 こりゃ難しいわ。

第一、光合成で出てくる酸素って、二酸化炭素を分解するんじゃなくて、水を分解して水素を取り出す過程で出るのですね。 二酸化炭素は、その水素と合成して糖(炭水化物)を作るのに使われるようです。

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粘菌:ネットワーク構築の性質、物流経路の設計に応用可能 - 毎日jp(毎日新聞)

真正粘菌は環境によってアメーバ状の変形体になる。複数のエサがあれば各エサを囲む小集団を作り、その間を管状の経路でつなぐ。北海道大の手老(てろう)篤史・科学技術振興機構専任研究員(数理生物学)と中垣俊之准教授(生物学)らは関東地方の形にした寒天を利用。JR東日本の主要駅に相当する約30カ所にエサを、山手線内の部分に大きなエサと真正粘菌モジホコリの変形体を置いて繰り返し実験した。
 
1~2日後に主要駅を結ぶ経路が完成。毎回異なる形状になったが、経路には▽全長はなるべく短くなる▽利用の多い経路が太く発達する▽切れた場合の迂回(うかい)路がある--などの共通点があった。
 
さらに粘菌の光を避ける性質を利用し、標高の高い場所など鉄道を建設しづらい場所に光を当てた。その結果、鉄道なら建設費用が最小限ですむような最適経路を作った。実際の鉄道路線とよく似た経路を作ることもあったという。
 
研究チームは管の太さや輸送量などを再現する数式を作り、改めて各経路と鉄道路線を比較。効率性、費用、頑強性の3項目で評価すると、粘菌は各項目をバランスよく満たし実際の路線より優れた経路を作ることもあった。手老さんは「移り変わる自然環境の中で数億年生き延びてきた粘菌は、変化に柔軟に対応し、適切な経路を作る。粘菌に学ぶことで、機能的で合理的な都市間ネットワークやインフラ整備が可能になるのではないか」と話している。

おもしろーい! でもトンネルとかはどうやって評価すればいいのかな?

asahi.com(朝日新聞社):強くて、切っても元通りの新素材 原料のほとんど水分 - サイエンス

全体の重さの95%以上が水分で、他の原料は、化粧品などにも使われる天然由来の粘土(2~3%)と、新たに開発した有機物(0.2%以下)。室温で数秒間混ぜると、この有機物が水に混ざった粘土のつなぎ目役となり、大量の水を含んだまま固まる。廃棄後には、自然界の酵素によって分解する。
 
こんにゃくの約500倍の強度があり、切っても、切断面がくっつき合い、数秒で元通りになる。ゴムのような弾性も実現できる。相田教授は「手術中にも簡単につくれ、傷口をふさぐ材料に使ったり、人工関節の成分として使ったりできるだろう」と話す。強度を高めるなどの改良を進めれば、プラスチックなど一部の石油製品を代替する可能性もあるという。

へー、 面白い物質だね。 人工軟骨とかに使えそう。
あと斬鉄剣を受け止める用途とか。

原子力発電

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原子力発電 - Wikipedia

原子力発電は、核分裂反応で発生する熱を使って水を沸騰させ、その蒸気で蒸気タービンを回すことで発電機を回して発電する。一方、火力発電では石油や石炭、液化天然ガスといった化石燃料を燃やして熱を作り出して蒸気を発生させ、発電を行っている。つまり、原子力発電と火力発電では、発生した蒸気でタービンを回し発電機で発電するという点で、同じ仕組みを利用しているといえる。
 
原子力発電所の象徴として、冷却塔の写真が使われることが多いが、これは発電に使用できなかった余りの熱を外部へ水蒸気として排出するためのものである。蒸気による発電では、熱力学第二法則により、発生した熱のすべてを発電に利用することは出来ず、必ずある程度の廃熱が発生してしまうことが分かっている。冷却塔はその廃熱を処理するためのものである[2]。
 
なお、21世紀初頭現在の原子力発電における熱効率はおよそ30%程度である。これは、原子力発電では、発生した熱の30%程度しか発電に利用することができず、残りはすべて廃熱としなければならないということである。(中略)
 
熱力学第二法則により、熱効率は入出力の温度差によって決まることが分かっている。そのため、熱効率を上げるには発電に使用する蒸気の温度を高くすることが必要である[3]が、以上のように原子力発電では蒸気の温度を上げることには限界があり、現在以上に熱効率を上げることがほとんど不可能となっている。これは火力発電と比べて不利な点である。

要するに、やってることは蒸気機関と同じなんですよね。 なんと原始的なことか。
熱効率だけならコジェネには全く歯が立ちません。

亜酸化窒素:オゾン層破壊、N2Oも脅威 規制強化を--米チーム解明 - 毎日jp(毎日新聞)

研究チームは、フロンや四塩化炭素など9物質について、排出量を基にオゾン層への影響を比較した。その結果、87年はフロンの一種「CFC-12」が最も高かったが、08年にはN2Oが最大となり、影響は2位の物質の2倍以上だった。チームは、人間活動に伴うN2O排出は今後も増え、21世紀最大のオゾン層破壊物質になると予測した。
 
N2Oは二酸化炭素の310倍の温室効果があり、地球温暖化防止のための「京都議定書」で先進国に削減を義務付けた六つの温室効果ガスの一つ。環境省によると、日本の排出量(実重量)は90年度の10万3000トンから、07年度は7万7000トンまで減った。同省は「フロンのように工業製品として製造するものに比べて排出源が多様なので、途上国も含めた規制は難しいのではないか」と話す。

NOxと呼ばれる窒素酸化物の一種ですね。

ところで Wikipedia の亜酸化窒素の項を見ていたら、「ナイトラス・オキサイド・システム」なんてのがあるんですね。 勉強になるなぁ。

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