ソニー、単一材料の光ディスクでテラバイト級の実現に目処

東北大とソニーが超短パルス半導体レーザを開発,単一材料の光ディスクでテラバイト級の実現に近づく - 電子部品 - Tech-On!

この大きな出力をレンズで集光すると,その焦点で「多光子吸収」という非線形現象が起こり,透明な光ディスクでもその部分だけ透明でなくなる。これは2個またはそれ以上の個数の光子がほぼ1点に集まることで,光子1個では超えられなかったバンドギャップのエネルギーを超える現象である。その結果,光を吸収して材料に化学的変化が生じ,光ディスクに280nm×350nmの寸法の「空孔」が空くことで情報を記録できる。情報記録の層の深さはレンズの制御だけで変更できるため,単一材料からなる光ディスクで,数十層~100層の情報記録ができる可能性がある。
 
ソニーは以前からこの多光子吸収を用いた大容量の光ディスクの研究開発を進めている。例えば,同社は2009年秋の光記録技術の国際会議「ISOM 2009」で,単一材料の光ディスクに1層6Gバイトの情報記録層を34層作製して計204Gバイトの情報を記録し,それを読み取る実験にも成功したと発表した。(中略)
 
今回の開発はこの光源を,大きさで1/50以下,レーザのピーク出力で100倍以上にした。多光子吸収の効果はピーク出力の2乗かそれ以上で効いてくるという。価格は,量産時に現在のBlu-ray Discに用いているレーザ素子と同じ数百円になるとすると,1万分の1以下という劇的なコストダウンになる。「学会発表では,(ディスクの記録技術はできても)では光源はどうするのかという質問がつきまとっていた。今回の開発で,実現性に対する従来の懐疑論を一掃できる」(ソニー)。

光学ディスクはBDで打ち止めかと思っていましたが、ニーズはともかく技術の進化はまだまだ止まらないようです。