三菱自、ハブ強度のニセ比較データを国交省に提出

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今回新たに発覚した虚偽の比較データは、三菱側が、横浜市で破断事故を起こした同社の「D型」ハブと、同時期の日野、いすゞ、日産ディーゼル3社のハブの寸法や材質を列記し、強度を比べた資料。
 
三菱側は強度試験の結果、日野製ハブだけは、Dハブより20%強度が高いとしたが、日産デ製は7%、いすゞ製は2%、それぞれDハブより強度が劣るとしていた。
 
ところが、国交省が検証したところ、三菱側が強度比較に使用した日産デ製のハブは、Dハブと同年代のものではなく、当時はすでに製造していない、強度の劣る1980年代の古いハブだったことが判明。Dハブと同時期のハブで比較すると、日産デ製のハブは27%強度が高かった。
 
また、いすゞ製ハブは寸法が一部誤っていたほか、日野製ハブでも、鋼材の材質を低く見積もっていた。こちらも検証の結果、Dハブと比べて、いすゞ製は21%、日野製は78%、それぞれ強度が高いことがわかり、三菱のハブが最も強度が劣っていた。

「本物のエンジニア」についてのエントリーで、「零戦」の堀越二郎氏を挙げましたが、当時堀越氏の部下だったのが、後に三菱自動車の社長・会長を歴任した中村裕一氏でした。
中村氏の社長時代、バブル景気に乗ってパジェロとディアマンテが大ヒットしました。 シェアは12%を超え、「日産の背中が見えた」とまで豪語するほどに。 実際には、その時すでに転落の予兆は見えていたのですが。