成長ホルモン使用の「罪と罰」

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[MLB Column from East] 成長ホルモン使用の「罪と罰」 - NumberWeb -

では、スポーツ選手がどうやって成長ホルモンを入手するかというと、「闇市場」からである。そして、「闇市場」に成長ホルモンという「商品」を供給しているのは誰かと言えば、生活に困ったエイズ患者である。米国では、激しい体重減少など「消耗症候群」に陥ったエイズ患者に対して、成長ホルモン治療の有効性が認められ広く実施されているが、成長ホルモンを処方されたエイズ患者が生活費を得るために闇市場に売っているのである(筋肉増強剤疑惑の渦中にある選手はジャイアンツやアスレチクスに多いが、サンフランシスコ地区はとりわけエイズ患者が多いことで知られ、決して偶然ではない)。
 
大金持ちの選手達が成長ホルモンを使うことで「キン肉マン」化している影に、貧窮に喘ぎ、ガリガリにやせ細ったエイズ患者が多数存在することを思うと、その「罪」は極めて大きいと言わなければならない。

日本のプロ野球界(サッカー界は?)も、対岸の火事と思わないで、ちゃんと検査体制を取った方がいいよ。 すでに、ドーピング疑惑のある選手もチラホラ噂されているし・・・

成長ホルモンといえば、こんな話もある。 what's my scene ver.6.1経由で知った話。

町山智浩アメリカ日記 - アメリカの女子高生に巨乳が多いのは病気か?

アメリカでは全乳牛の32パーセントにrBST(牛ソマトトロピン)が投与されている。
rBSTは、牛が乳を分泌するときに出す成長ホルモンから人工的に分離した遺伝子で作られた成長ホルモンで、牛に注射すると、乳を出す量が4割も増える。
アメリカでの牛乳の生産者価格はここ何年も上がっていないので、酪農家はrBSTによって一頭あたりから取れる牛乳の量を多くしないと暮らしていけない。
このrBSTを「ポジラック」という商品名で販売しているのが、農業とバイオテクノロジーの多国籍企業モンサントである。
 
ところがこのホルモンを投与された牛の乳を成長期の少女が飲み続けると、その乳房も成長が促進されるという。
少女たちは実際にホルスタイン化されていたことになる。

自らの欲望の為に身を滅ぼす人は、まあ勝手なんだけど、知らないうちにそうなっていたというのは、ちょっとゾッとするね。
100%自然の物なんて今やほんのわずかだし、気にし過ぎてもしょうがないのだけど。