花粉症はナゼ発症するのか

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webCG | 花粉症はナゼ発症するのか~答えは日光に~

日本で最初の花粉症の報告例は、東京でたった一例だけれどブタクサ花粉症が1961年にあった。そして、社会問題にまでなっているスギ花粉症は、それから2年後の63年、日光市で二十数例が報告されたのが最初だった。つい最近の話なのである。
 
「東照宮の周辺には、東照宮建設の時代、500年ほど前に静岡県から運んで植林した杉が巨木化して立ち並んでいます。だから昔からスギ花粉症のメッカだったわけですね」
 
人の話をちゃんと聞けよ。スギ花粉症の発見は63年で、昔の話ではない。東照宮の廊下は、春ともなればスギ花粉で黄色くなるというし、この地方の子どもたちは、戦前、スギの雄花を使った杉鉄砲で遊んだともいう。
だけれども、それでも63年までスギ花粉症は発見されていなかった。

そうだよねぇ。 自分も埼玉に来なかったら、花粉症にならなかったんじゃないかと思うもの。

さらに引用。

勉強しているときに見つけた資料、『ディーゼル車公害』(緑風出版刊)に次のような記述がある。
 
「小泉院長が花粉症に悩まされている全国の学童数を調べてみると、農村地区の場合(花粉症罹患者が)あまり増えていないのに、多量のスギ花粉が飛散する山林から遠く離れた大都市の学童のあいだでは急増していることがわかった」(中略)
 
『メディカルトリビューン』に寄稿した彼の論文には次のような記述がある。
「84年の調査の際、花粉アレルギーの出現頻度に地域差があり、重要国道である日光杉並木周辺の住民に多発している傾向が認められ、日光地区のスギ花粉アレルギーの発生率は環境による差があり、花粉飛散以外に自動車排出物による影響を考えざるをえない結果を得た」(中略)
 
スギ花粉症を引き起こす特異的なIgE抗体が生産されなければ、いくらスギ花粉を吸入してもスギ花粉症は起こらない。言いかえれば、花粉症に罹患していない人に、ある日、何の前触れもなく花粉症の症状がでる可能性は間違いなくあるということだ。小泉先生は、こう言っている。
 
「ほとんどなかったはずの花粉症がどんどん増えているのは、抗体を作りやすくするような人工的な物質が体内に入ってくるから。そのひとつがDEPなんです」

最初にディーゼルエンジンとの因果関係が疑われた時点で対策を始めていれば、こんなに花粉症患者が増えることはなかったんだよね。 当時、ガソリンエンジンは、米国マスキー法への対応で、文字どおり血の滲むような努力を重ねて研究をしていたというのに。
かくして、トラックメーカーとトラック輸送業界と林野庁によって、一大”花粉症産業”が形成されることになったわけだ。