何もしないよりはマシだけど

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あえて言おう。アップルのBoot Campはギミックだ。 - CNET Japan

Appleはそうなることを願っている。露骨に口にすることはないだろうが、同社はMacでWindowsを使ってもらうことには一切関心がない(AppleがMacでWindowsをサポートしないのは偶然ではない)。彼らは、興味のある人にMac OSを一目見てもらい、その魅力で彼らをとりこにしたいと考えているのだ。
 
第一次世界大戦から米兵が帰還したとき、一度パリを見てしまったら故郷の農村には戻れないのではないか、という疑問があった。WindowsユーザーがMacを一目見たら、何人がCtrl-Alt-Deleteの世界に戻りたいと考えるだろうか。

ノンサポートということなら、サポート費用が増加するわけではないし、AppleとしてはIntel Macに関心を持ってもらう人が増える可能性があるのだから、Boot Campは悪いやり方ではないよね。

でも、1993年から3年近くOS/2を使った経験からすると、デュアル・ブートって結構面倒なんだよね。 最初は使い分けていても、やっぱり不便だということでどちらかのOSを選択することになる。
OS/2 WarpはDOS/Windows3.1互換環境を内包していたけれど、やっぱりネイティブ・アプリが欲しいと思っちゃうんだよね。

Appleとしては、そこでOS Xを選んでもらいたいということなんだろう。
でも、義弟のところへやったiMacにOS Xをセットアップしてやったりして、OS Xを触った経験は少しあるけど、そんなに先進的とも使いやすいとも思わなかったというのが正直な印象。 レンダリングが綺麗とは思うけど、それだけだった。
無線LANの設定なんか、もっと自動で設定してくれるのかと思ってたんだけど、Windowsと同じで素人には難しいだろうと思う。

Mac OSの設計思想は昔から、PCに詳しくない人でも使えるようにと、裏側で動いている部分を見せないブラックボックスなんだよね。 でも、自己診断・修復能力を備えているか、バグが全くないならともかく(いや、例えそうだったとしても)、絶対に何らかのトラブルは起きるし、その時にブラックボックスだと対処し難くてメーカーや販売店のサポートに頼らざるを得ない。

MacはアプリケーションもOS付属やApple提供の物で完結しているし、最近はメモリの増設すら購入時にオーダーしないと後から自分でやるのは難しくなってる。 もうPCというより家電製品なんだよね。
そういう意味では、「困ったらサポートへ」というのは、家電として間違ってはいないよ。
問題はユーザーがそれで良しとするのかどうか。

現状ではWindowsもMacもまだまだ不完全だし、ユーザーに専門知識を要求する。 だったら、仕組みが分かりやすくて対処し易いWindowsの方がまだ好ましいと思います。

あとは、ユーザーがOS X使ってみて「もう追加のソフトをインストールする必要はないな」と思うかどうかですね。 そう感じるユーザーが多くなれば、Switchする人も増えるかもしれません。

ZDNet Japan Blog - ZDNet.com Between the Linesブログ:「あえて言おう。アップルのBoot Campはギミックだ。」に異議あり

しかし先週も記事に書いたとおり、Windowsを利用するために、専用に設計されたシステムではなくMacを最初から購入するのは、本物の愚か者だけだ。Windowsを利用する必要があるなら、インターネットを探してみればよい。Appleのシステムと同等のスペックを持つマシンを、Appleを購入する費用の4分の3の値段で見つけられるはずだ。しかも、そのマシンははじめからWindowsを稼働させることを念頭に置いて設計されているのである。選択を後悔することはないだろう。

実際にはIntel Mac本体にWindows Xpを追加で購入しなければならないので、さらに価格差は開くでしょう。
Intel Macを「デザインドPC」として評価すれば、ある程度値段が高くても許されるとは思いますけどね。