Linux on PS3の現状

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【レポート】LinuxはPLAYSTATION 3の標準機能だ! (MYCOMジャーナル)

CELL最大の特色であるSPEによる並列プログラミングであるが、これはSPEという別マシンを扱うようなものなので、Linuxと直接的にリンクはしてこない。つまりLinuxのアプリケーションが何もせずにSPEで高速化するということは絶対にない。SPEを用いた並列化プログラムはCELLマシン用に書いたスペシャルコードでなくてはならないからだ。
 
現在のLinuxディストリビューションはどれもSPEを利用しておらず、CELLは通常の64ビットPowerPCプロセッサとして動作している。SPEを使ったアプリケーションを書く楽しみはユーザーの手に委ねられているといったところであろう。

なかなか分かり易くまとめられた記事。

確か、今提供されているドライバではグラフィックチップのRSXにはアクセスできないんだよね。 画面描画もCELLでやんなくちゃならないらしい。 SCEとしては”勝手ゲーム”を作られたりするのがヤなのかもしれないけど、これじゃ魅力が半減だよね。

PS3上で動作するLinuxは、通常のオフィス用途やLinuxプログラム開発を目的とした場合実に無難で癖も少ない。HD解像度のテレビを接続すれば使い勝手のいいパーソナルコンピュータとなるだろう。しかしそれゆえに、シングルスレッドにおけるPPEの速度や、メインメモリのサイズ、フレームバッファコンソールによる画面描画の速度といった点をPCと比べてしまい、いくらか不満を覚えてしまうものと思われる。そういった辺りは、昨今のPCに比べると若干見劣りのする数値になってしまうからだ。特に、画面表示においてはフレームバッファコンソールのみの提供であるため3D表示に弱く、描画も遅いこともあって改善を望む声も多い。主にフレームバッファコンソールが原因であるが、現在のPS3 Linuxはムービー再生やゲーム作成といった用途にはまったく向いていない。

実際にLinuxインストールして、何に使うかっていうとちょっと思いつかないんだけど、自動でグリッド・コンピューティング組むようなソフトがあれば、10台くらい買ってバックエンドで計算させたいというニーズはあるかも。 お金がない大学の研究室とか、重宝しそうだね。