スズキのインド事業

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スズキ (NB100):NBonline(日経ビジネス オンライン)

この投資のほとんどは設備投資で、その規模は今回開設した3工場の総投資額の2倍に相当する巨額なものだ。2月26日に発表した日産自動車(7201)のインド新工場の投資額が、合弁相手の仏ルノー、EPマヒンドラ&マヒンドラと合わせて7年間で総額1096億円ということを考えると、その大きさが際立つ。(中略)
 
クレディ・スイス証券の遠藤功治ディレクターは「2000億円というのはスズキにはとてつもない大きな金額と言って過言ではない。インドに賭けるという覚悟の表れだ」と見る。
 
スズキの2006年3月期の営業キャッシュフローは2400億円。全世界で1年かかって営業活動で稼ぎ出すキャッシュに匹敵する額を、この3年間でインド1国につぎ込む計算だ。

凄いよね。 スズキにとっての2千億円をトヨタに換算したら、2兆5千億円くらいになるんじゃないのかな?

スズキにとってはニッチプレーヤーに留まるか、世界トップ10のメインプレーヤーの仲間入りをするかの分水嶺なんでしょう。 掛け金も大きいけど、リターンも大きい。 こんな決断が出来るのは鈴木会長が健在な今だからこそですね。 でも「負の遺産」にならなければいいんですが。

トヨタ自動車の幹部は「世界で拡大する低価格車競争に対応できるのは今のところスズキと現代自くらい」と両社の競争力を認める。トヨタはインド市場向けに低コスト車の開発を進めているが、現地での部品メーカーの開拓に苦労しているもようだ。

いずれ中国メーカーの輸出が本格化して、国際的な低価格競争に参入してくるでしょうから、スズキとしてもいつまでもそこにいることは出来ないでしょう。 生産能力増強も重要ですが、ブランド力をいかに上げていくかがカギになるのではないでしょうか?