自動車メーカーの幕引き

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クライスラー終わりの始まり (時流超流):NBonline(日経ビジネス オンライン)

ローバーの遍歴は「キング・オブ・インダストリー」と呼ばれる自動車メーカーの幕引きの難しさを物語る。
 
産業生態系の頂点に君臨する自動車メーカーがひとたび破綻すれば、下請け会社や販売店のみならず、鉄鋼、化学、電機などあらゆる業種の取引先が連鎖倒産に巻き込まれる恐れがある。そのメーカーが世界各地で生産・販売した自動車の保守・整備に責任を負う主体がなくなり、数千万台から数億台が「走る凶器」と化してしまう。
雇用、景気、消費者保護。あらゆる意味において自動車メーカーに「突然死」は許されないのである。
 
リコール問題で危機に陥った三菱自動車も一時は関係者が会社更生法の申請などを検討したが、ローバーと同じ理由で「つぶせない」という結論に至り、三菱グループが総力で支える構えを取った。

一時、総合スーパーのダイエーについて「大きすぎてつぶせない」ということが言われましたが、ダイエーの場合は有利子負債の大きくて、つぶすと融資した金融機関が危ないというものでした。
自動車産業は裾野が広いし、売りっぱなしの商品ではないので、影響はもっと大きいですね。