携帯キャリアの新たな囲い込み施策

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Business Media 誠:神尾寿の時事日想: 価格競争を仕掛け「最大の防壁」を自ら壊したドコモ

さらに、新たな囲い込み施策として筆者が注目しているのが、KDDIがGoogleと提携して投入した「au oneメール」だ(参照リンク)。
 
これは“一生つきあえる100年メール”として、広大なサーバー領域に、ユーザーのメールをすべて預かっていくというコンセプトのサービスである。携帯電話・PCとのシームレス化や、携帯電話の端末機能との融合も段階的に進めていく計画であり、最終的には“ユーザーのすべてのメールコミュニケーションをキャリアが預かる”ことを目指している。つまり、KDDIと契約し、auを使い続ける限り、au oneメールはユーザーのコミュニケーションをすべて記録し、Googleの強力な検索機能を備えた便利なパーソナルデータベースになっていく。しかし、これはauを解約すれば失われてしまう。キャリアの用意したサーバーサービス上のパーソナルデータが増えれば増えるほど、ユーザーはそのキャリアと解約しにくくなるのだ。その囲い込み効果は、電話番号やメールアドレス、経年割引の割引率以上であると言えるだろう。

そんなん、絶対にイヤ。 死んでもイヤ。