ホンダ高級車「アキュラ」 国内販売延期がもたらす深刻な影響

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J-CAST ニュース : ホンダ高級車「アキュラ」 国内販売延期がもたらす深刻な影響

レクサス店を持つトヨタの販売会社の間では、2007年3月期決算でのトヨタ車販売減による赤字転落の危機を、レクサスの販売がカバーしたという話が広まった。
 
ホンダの販売会社の経営者からみればうらやましい限りだ。国内の新車市場が縮小していく中で、ホンダの販売会社経営者が抱くプレミアムブランド・アキュラへの期待は高くなった。経営者はアキュラ店の開業による経営の安定化を目論んでいた。アキュラ店のスタッフになることを切望する従業員もいた。

そんなヤツ、おらへんやろぉぉぉ~。

「延期は正解」という記事は読んだことがあるけど、否定的に捉えたのは初めてみた。

これまでホンダの”高級車”が、国内で売れたことがあったかな? ホンダの販売会社経営者なら、アキュラの成功がどれだけ難しいことか分からないハズがないだろう。 レクサスの比じゃないよ。

アキュラに持ってく車種だって、いま国内で売っているのはレジェンド(RL)と巾狭アコード(TSX)くらい? 売れてないからホンダ店には大してダメージにならんと思うよ。

ホンダの国内販売会社は3チャンネルの一本化を国内販売体制の規模縮小と捉えている。そこにアキュラの延期が加わったことで、販売店経営者の中からは「ホンダが国内市場を見限った」との憶測さえ出始めている。

「見限った」というよりも「成長を諦めた」というべきでは? 市場全体が縮小あるいは横ばいのなかで、他所からシェアを奪うといっても、フィットみたいな大ヒットは10年に一度くらいなもんだし。 宝くじに当たるのを当てにするより、国内でしっかり利益を出して事業の持続性を高めるよう努力するのは当たり前の話ですね。

ロイター - 国内販売、4─7月の落ち込み挽回は難しい=ホンダ副社長

軽自動車市場は06年、初めて年間200万台の大台を超えた。近藤副社長は「軽市場が年間200万台になるとは思っていなかった。力が入っていなかった面がある」と述べた。今後は商品力強化に向け経営資源を振り向けていくとした。「モデル数が少ない」として車種数を増やす考えも示したが、エンジンや変速機など動力機関の技術力強化や、軽自動車生産子会社の八千代工業でコスト競争力強化の取り組みも進めるとした。

販売店にとっては、今一番プライオリティが高いのは、軽のラインナップ強化でしょう。 登録車の減少は、この先も歯止めが掛からないだろうし。