不遇なサーキット:FSW

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
  • タグ:

第335回:アロンソが大怪我してたらどうなってたと思う?言わずにゃおれんコージの富士F1グランプリ大改造計画!!

しかしそんなことより気になったのは、“そもそもF1グランプリを富士でやってよかったのか? という疑問だ。不満タラタラのオーガナイズ問題もある。聞くところによれば、会場内での帰りのバス待ちが4時間かかったという証言もあるし、実は当初からバスによる観客のピストン輸送用に3000台が用意され、全部で6時間かかる! という試算もあったらしい。なんだ、わかってたんかい!
 
(中 略)
 
だが、アミューズメント施設はともかく、専用道や専用列車はかなり行政の壁が分厚いだろうし、とにかくこれだけ“自己責任”という考えが薄い国だ。渋滞が発生すれば単純にトヨタの責任になり、事故が起こればトヨタとレースを観に来たドライバーの責任になり、いろいろ考えたあげく、安全と収益の面で無難(だと当初は思われた)パーク&ライド方式が採用されたのかもしれない。
 
それに比べると鈴鹿サーキットは幸いで、45年も前のいろいろ規制が緩かった時代にサーキットが作られたわけだし、絶対交通量も少なかったし、本田宗一郎という超一流のリーダーシップもあって、自然に今のようにファンと地域と一般人が共存するような関係が作れたんでしょう。単純に富士を鈴鹿と較べるのは不公平な気がする。

当然知ってて書いてるんだろうけど、鈴鹿サーキットのオープンは1962年。 FSWのオープンは1966年なので、規制の緩さとか土地の取得のし易さについては条件は同じなんだけどね。 自動車評論家としては、トヨタ叩きと取られたくないのは分かるけど。

そもそもトヨタがFSWを取得したのが2000年。 F1開催まで7年の時間があったのに、アクセス道路についてほとんど手をつけていなかったことの方が驚きです。
本当にやる気があったら、あの資金力だから専用道を作るのは無理ではなかったと思う。 やっぱり首脳陣がF1を開催するということの難しさを分かってなかったという一語に尽きる。
というか、そもそも問題はサーキット外の道路ではなく、サーキット内のバス道路(例の交互通行)とバスターミナルにあったのでは?というもあります。 そうなるともう、弁解の余地はありませんね。

周辺との共存関係については、三菱地所時代に廃止運動が盛り上がったくらいだからね。 歴史が長い割りには愛されていない、可哀想なサーキットなんだな。 トヨタ傘下で、その辺りがどこまで変わったのかは知らないけど。

昔っから富士周辺では霧の発生が多いという、超根本的欠陥だ。聞くところによると雨でも晴れでも曇りでも霧が発生しまくるという富士山麓。
 
(中 略)
 
タダでさえ水しぶきで視界を妨げられるうえ、方向感覚を見失いやすい霧が発生し、さらにヘリコプターでの怪我人の緊急搬送もできない富士スピードウェイ。ここで世界ナンバーワン格式のF1グランプリを行うのは、そもそも無理なのではあるまいか? と俺は思った。

コースの安全性や施設の充実は、お金を掛ければなんとかなるけれど、地理・気象条件はいかなトヨタでも変える事はできません。

FSWの後ろには明神峠、三国峠、篭坂峠があって、バイクで走りに行くことも多いですが、あの地形では湿った南風が吹くと霧や雨になる確率は高いでしょう。 個人的には関が原と同レベルの悪天候ポイントだと思います。

秋雨前線が過ぎたあとなら晴天の確率は高いでしょうが、紅葉の季節とぶつかりますので、交通規制を敷かれると周辺の観光地は大迷惑でしょうね。

もし来年も悪天候となった場合は、3回目があるかどうかかなり怪しくなります。 マジにお台場GPが現実味を帯びてくるかも。