非難の応酬

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CEATEC JAPAN 2007【Blu-ray Disc基調講演】

Blu-ray Disc Association(BDA)の代表として登壇した松下電器産業 蓄積デバイス事業戦略室の小塚雅之室長は、プレゼンテーションの前に、午前の東芝DM社藤井社長のHD DVD基調講演における“BDがDVDフォーラムを外れたところで次世代ディスクを開発したことが混乱の原因”コメントに反論。「(BDAの前身となるBlu-ray Disc Foundationの設立は)2002年の2月にわれわれは記者発表を行なった。DVDフォーラムで(青色レーザーを利用したディスクを検討する)WG-11が作られたのはその後。ご確認していただきたいと思います」と訴えた。

「なあなあ」が多い日本の企業同士で、これだけ公の場で舌戦が繰り広げられるというのも珍しい。 見ていて大変清々しいです。

東芝としては自社の既得権益を守るために、影響力を発揮しやすいDVDフォーラム内で議論したかったと。 でもDVDと技術的に連続性がない規格を、DVDフォーラム内で検討は出来ないし、やる必要もないよね。 DVDフォーラムが光ディスク標準化の唯一の機関という訳ではないんだし。

いつも話が平行線になるのはここの部分で、どちらかが市場から退出するまで終わらないんじゃないかな。

東芝の唯一の拠り所であるPC市場についても、

ソニー VAIOブルーレイプロジェクトプログラムマネージャーの安彦剛志氏は、「“今日の午前中に多くの人がパソコンでHDを見る”という話を聞いたのですが、残念ながら私たちの耳にはまだそうした声が届いていません。

DVDの時は、普及初期にはPCで見る人が多かったけどね(ウチもそうでした)。 当時は雑誌付録のCD-ROMが4枚とかになってたりして、大容量の光ディスクが渇望されていたんですよね。
BDもHD DVDも、PC用のドライブの普及速度は、あの時と比べると遅くなると思います。