NEC元会長の関本忠弘氏が死去

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NEC元会長の関本忠弘氏が11月11日午前8時20分、脳梗塞で死去した。80歳だった。
 
東京大学理学部を卒業後、1948年にNECに入社。1980年に社長、1994年に会長に就任。2004年にはIEEE最高栄誉賞を受賞した。経団連副会長も務めた。

関本氏の歴史はNEC発展の歴史でもありましたね。

1993年当時にPC/AT互換機を使っていた人間からすると、関本氏=PC-9800という感じで、打倒すべき旧体制を象徴するイメージでした。

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関本氏は、パソコンをはじめとするコンピュータ事業や半導体事業を強化し、通信事業中心だったNECを今日の姿に変えた“立て役者”。1980年6月から1994年6月まで社長を務め、この後1994年6月から1998年10月まで会長の職にあった。社長就任時には売上高が1兆円に満たなかったNECを、社長・会長として腕を奮ったこの18年間の間に5兆円の企業に成長させた。
 
ただし、経営者としての末期は意思決定の遅れも目立っていた。その代表がパソコン事業におけるPC AT互換機(DOS/Vパソコン)路線への変更の遅れ。DOS/Vパソコンが市場で勢いを増していた1995年当時、関本氏は日経コンピュータのインタビュー(1995年4月3日号)で、「PC-9800の優位は揺るがないし、DOS/Vパソコンを製品化することなどありえない。 DOS/Vパソコンは決して安くはないし、動作するソフトもPC-9800の方が断然多い」と主張していた。周知のように、この方針は1997年10月に変更されている。

企業を成長させたものの、老害で晩節を汚すという典型的な経営者でしたね。