トヨタが環境対応車の事業戦略 渡辺社長「革新的電池を開発」

NIKKEI NET(日経ネット):トヨタが環境対応車の事業戦略 渡辺社長「革新的電池を開発」

新世代型の電池の開発に関し、渡辺捷昭社長は「革新的な電池の開発を目指す」と強調した。走行距離を延長するため、リチウムイオンを上回る性能を持つ電池の開発に着手。今月下旬に「電池研究部」を設立、2年後に中途採用も含めて100人規模の組織にする。

これって結局さ、いろいろやってみたけど今のリチウムイオン充電池をもってしても、自家用車としてのガソリン車を代替することはできないってことなんだよね。

何年経っても劣化せず(容量が減らず)3分でフル充電できて、製造コストおよびエネルギーが低い「理想の充電池」が存在するならば、電気自動車がベストなのは自明の理です。 それがないから、わざわざハイブリッドにしてみたり、燃料電池にしたりしてるんです。

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上記2社の電気自動車で、しかも100Wh/kmの電費で日本を1周したとすると、電気代は2万7000円ほどになります。電気Aクラスの場合の1.8分の1です。さらに、深夜電力で充電したとすると、7割も安くなりますから、日本1周の電気代はたった8000円ほどとなります。
 
ちなみに、リッター10kmの燃費のガソリン車を使って、リッター175円のガソリンで日本を1周した場合の燃料代は、21万5千円ほどです。上記の深夜電力充電のなんと27倍です。年末には200円になるともいわれますが、この場合は31倍です。日本がリッター200円時代を迎えるころには、EUでは300円でしょうから、この場合は46倍にもなってしまいます。

で、リッター10kmのガソリン車が1日500km走ったとして、走行距離は1万2279kmなら25日間で走りきります。

最新のEVである三菱のi MiEVは満充電で約160km(10・15モ-ド走行)ということですが、実際は130kmくらいですかね。 さすがに毎回急速充電(30分で80%)やってると電池の劣化が早いので、200Vで7時間充電としましょう。 昼と夜に1回ずつ充電するので、一日の走行距離は260kmくらいでしょうか。

これだとガソリン車の倍の日数が掛かることになり、宿泊費用と食費で結局はガソリン車と変わらなくなったりしてね w フィットなど燃費の良いコンパクトカーとの比較なら、ガソリン車の燃料代はもっと下がりますし。

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車載用の蓄電池は現時点でLiが最高の性能を持っている。だが、安定性やコスト面などの課題も多く、トヨタでは新世代電池として、基礎研究段階にある「全固体電池」や「金属空気電池」などの開発に自ら乗り出す考えだ。
 
こうした新世代電池は貯えることができる電気エネルギー量がLi電池よりはるかに大きく、EVの弱点である走行距離を大きく飛躍させることができる。安定性やコスト面でも優れており、実用化されれば「すべてのクルマをEVに置き換えることも可能」(瀧本正民副社長)という。トヨタは国内外の研究機関や大学などと連携し、20年後をめどに一定の成果を上げたい考えだ。

クルマの未来がEVにあるのは間違いないです。 でもその時代はまだ遠いようです。