トヨタグループ 非正社員2300人をカット

BizPlus: 最新:トヨタグループ、非正社員の削減広がる 北米不振響く

北米市場での自動車販売低迷などを受けて、トヨタ自動車グループの国内生産拠点で非正社員の削減が進んでいる。直近3―4カ月間で、デンソー、関東自動車工業など主要5社の削減人員数は、派遣社員・期間従業員を合わせて約2300人に上った。トヨタは国内生産台数の約6割を輸出しているが、従来の国内販売低迷に北米不振が加わったことで生産活動への影響が拡大している。
 
輸出車両向けカーエアコンなどを生産するデンソーは、愛知県内の工場などで派遣社員と期間従業員を7月末までに合計で約500人削減。トヨタ生産子会社の関東自動車は、主力の東富士工場(静岡県裾野市)で派遣社員を半減させた。

自動車メーカーって、モデルサイクルや需要変動の影響を受けるので、生産変動がとても大きいんですよね。
バブル崩壊直後にクルマが売れなくて、交代制をやめたりした当時の記憶がまだ残っているので、正社員はミニマムにして残りは派遣や期間で賄うようになりました。 大体、ライン従事者の1/3は非正社員じゃないですかね?

昔は出稼ぎの人を期間従業員として雇ってたりしたんですが、最近はなかなか集まらないみたいです。 そもそも農村に若い人が居なくなったというのもあるんでしょうが。 それで法改正もあって、派遣という形態が入ってきたんでしょうね。

ちなみに新聞での募集広告を見てもらえば分かりますが、期間従業員の手取りって結構高いです(ボーナスはありませんが)。 それでも正社員を一人抱える総合的な労務費(健康保険、年金、退職金などを含む)に比べれば安いのですが。

「需要変動があった場合に正社員の雇用に手をつけないで済むように」非正社員を雇っている訳で、生産を落とさなければならなくなった場合、カットされるのは致し方ないでしょう。

<トヨタ九州>派遣800人の契約解除…北米市場販売不振で(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)が6月と今月の2回に分けて、従業員の約1割にあたる派遣社員計800人弱との契約を解除していたことが5日分かった。主力の北米市場の販売不振が理由。トヨタ九州の大規模人員調整は、91年の会社設立以来初めて。
 
6月1日時点の同社の従業員は約8500人。うち約2200人が人材派遣会社からの派遣社員で、このうち約300人との契約を6月1日に解除、さらに8月3日付で500人弱を追加した。

国内外でのレクサスの不振も背景にあるようですね。 こちらは構造的な問題なので、簡単には解決しないでしょう。