マツダ、ロシア向け自動車輸送にシベリア鉄道を利用

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マツダ、ロシア向け自動車輸送にシベリア鉄道を利用 - Automotive Technology - Tech-On!

マツダは、ロシア向け自動車輸送を補完するためシベリア鉄道を使うと発表した。2008年10月から利用を開始する。広島の本社工場および防府工場で生産した車両をロシアのウラジオストク近郊のZarubinoまで海上輸送し、シベリア鉄道に積み替えてモスクワまで運ぶ。所要日数は10日間。自動車輸送にシベリア鉄道を定期的に利用する自動車メーカーは同社が初めてという。
 
これまでの輸送手段は、日本からドイツBremerhavenまで船で運び、そこで船を代えてフィンランドのKotkaまで海上輸送し、Kotka からモスクワまでトラックで運ぶというもの。所要日数は40日以上かかっていたが、シベリア鉄道の利用により最大30日間短縮できる。
 
シベリア鉄道では、車両を保護材で覆い、完全閉鎖型の貨車でモスクワまで9300kmを運ぶ。上下2段になっている貨車を30両編成とした専用列車で、1回の輸送台数はモデルによって異なるが「Mazda3(日本名アクセラ)」であれば370台という。同社は2007年9月から、ロシアの鉄道輸送サービス会社であるRailTransAuto社およびロシア鉄道局と共同で3回の実証試験を実施し、結果が良好だったことから利用を決定した。

欧州に自社工場がないマツダならではの話ですが、他メーカーでもシベリア鉄道を利用する例は出てくるかもしれませんね。