トヨタ、営業利益を1兆円下方修正

トヨタ、営業利益が7割減に…09年3月期決算見通し(読売新聞) - Yahoo!ニュース

トヨタ自動車は6日、2009年3月期連結決算(米国会計基準)で、本業のもうけを示す営業利益が前期比73・6%減の6000億円になるとの見通しを発表した。
 
世界的な景気悪化の影響で新車販売の不振が続くとみているためで、5月時点の予想より1兆円下方修正した。国内製造業で売上高トップのトヨタが業績の大幅下方修正を迫られたことは、企業業績の悪化が深刻化しつつある現状を浮き彫りにした。
 
09年3月期の営業利益は8年ぶりに1兆円を下回る見通しとなった。売上高も、前期比12・5%減の23兆円と当初予想を2兆円下回り、9年ぶりの減収になる。

4割減ならサプライズなし」でしたが、7割減とはね。
でも、3ヶ月前なら「トヨタ・ショック」が起こったのでしょうが、今は感覚がマヒしているのもあって驚かないですね。

それにしても上期の営業利益が5820億円で、2008年度通期の営業利益が6000億円ってことは、下期の営業利益は180億円しかないってこと!? 半期の売上高が11~12兆円あって180億円って、「ほぼトントン」ってレベルだよねぇ。


トヨタ、「緊急収益改善委」を設置 | Response.

トヨタ自動車は6日、世界規模での急速な新車需要減による業績悪化への対応策として「緊急収益改善委員会」を新設した。渡辺捷昭社長を委員長に「総費用の低減」と「売上最大化」への取り組みを強化する。
 
委員会は今期および2010年3月期の収益確保を目指す短期的施策として、スピード重視で活動する。費用面では一般管理費から販売費、製造部門のコストまで総点検し、低減につなげる。また、売上高の最大化では特別仕様車の設定など「きめ細かいモデル対応を市場ごとに展開する」(木下光男副社長)といった取り組みにより、地道に販売増につなげたい考えだ。

おそろしや、おそろしや。 期間や派遣社員は遠からず...

NIKKEI NET(日経ネット):トヨタ、国内の期間従業員3000人に半減

トヨタは今年6月に期間従業員の新規採用を凍結し、契約の更新も手控えているもよう。3月に単月平均で約8800人だった雇用人数は10月には6000人に減った。このまま国内生産が上向かず新規採用を止めた状態が続くと、来年3月には雇用人数は3000人となり、1年間で3分の1に減る見込みだ。
 
トヨタ本体の今年度の国内生産台数は前年度比で1割程度減る見通しとなっており、輸出車や大型車が多い田原工場(愛知県田原市)や元町工場(同豊田市)で特に生産台数が急減している。

レクサス車を作っている工場は影響が大きいでしょうね。

asahi.com(朝日新聞社):トヨタ九州、夜勤を一部停止へ 派遣解約検討 - ビジネス

トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)が、二つある車体組み立てラインのうち一つで昼夜2交代制の夜勤を停止し、昼勤務だけの稼働に落とす方針を固めた。早ければ来年1月から実施する。その場合、あらたに1千人前後の余剰人員が生まれるため、今夏に続く派遣社員の契約解除を検討し始めた。最大出荷先の米国で自動車販売が落ち込み、減産が長期化する見通しになってきた。
 
現在、トヨタ九州の人員は7700人。うち、二つの組み立てラインがある宮田工場(宮若市)は6500人で、そのうち1400人近くが派遣社員だ。また、正社員のうち余剰の数百人を愛知県のトヨタ自動車の工場に一時異動させている。

新型レクサスRX(ハリアー)は期待が大きかったでしょうから痛いでしょうね。

東京新聞:『派遣』消え 街ガラ空き 福岡・トヨタ工場の地元:社会(TOKYO Web)

宮若市が誘致した企業三十七社のうち、二十社は自動車関連。鉄道も通っていない市内に、ビジネスホテルまでできた。「トヨタがラインを増やしてから、アパートが六百戸もできた。若い社員の結婚、出産ラッシュが続き、税収も伸びた」と有吉さん。
 
派遣社員も増えた。他県から来た派遣社員の多くは交通の便がいい北隣の宗像市でアパート暮らしをする。同市のJR教育大前駅周辺には「トヨタ特需を当て込み、ここ二、三年の間に建った」(地元の不動産業者)という真新しいアパートがあちこちにある。
 
トヨタは「これまで二千三百人の派遣社員を正社員に登用した」と説明する。自動車産業で街も人もずっと潤う、はずだった。

「日本一、いや世界一のトヨタなら何があっても大丈夫」と思うよね。 世の中、何が起きるかわからないものです。

asahi.com(朝日新聞社):トヨタ九州、赤字100億円 09年3月期予想 - ビジネス

4~9月の生産は前年同期比9.2%減の約18万4千台だった。トヨタ九州は今年度の生産計画を前年度比約28%減の約32万台に引き下げており、下期の生産はさらに落ち込む見通しだ。
 
このため、すでに派遣社員約800人の契約を途中で解除したほか、来年1月からは組み立てラインの一部で夜間操業をやめ、さらに人員を減らすことも検討している。
 
減産に加え、設備投資の償却負担もかさみ、赤字が拡大しそうだ。トヨタ九州の営業赤字は生産開始から間もない94年6月期(95年から3月期に決算期変更)以来になる。07年度に初めて1兆円を突破した売上高も09年3月期は3割前後減る見込みだ。
 
親会社のトヨタ自動車が発表したグループ全体の09年3月期決算予想では、営業利益は前期より7割少ない大幅な減益になっている。トヨタ九州は高級車レクサスや大型車を生産し、約9割を米などに輸出していることから、景気低迷の影響が大きいとみられる。

対米輸出が9割ですか。 そりゃ大変だわ。 派遣や期間どころか、正社員も厳しいね。