パナソニック、痛み覚悟の三洋買収

パナソニック、痛み覚悟の三洋買収で挽回狙う:NBonline(日経ビジネス オンライン)

パナソニックを退社したある太陽電池の技術者は「パナソニックは将来の技術トレンドを見誤った」と断言する。同社は2001年以降も細々と研究を続けたが、太陽電池の技術者の多くが去った後では挽回しようがなかった。
 
充電池事業を巡っても、自動車用で読みが狂ってきていた。
 
パナソニックはトヨタ自動車と共同出資で、自動車用電池会社「パナソニックEVエナジー」を持っている。トヨタのハイブリッド車向けに生産量は拡大しているが、1996年の設立時に6割を出資したパナソニックは2005年に4割まで持ち株比率を下げた。6割を握ったトヨタに、開発・生産の主導権は完全に移り、トヨタ以外への販路を開拓しにくくなった。
 
実際、パナソニックEVエナジー製のハイブリッド車用電池を買っていたホンダは、トヨタ主導になったのを機に、パナソニック・トヨタ連合と開発面で距離を置く姿勢を取っている。
 
一方、三洋はホンダ、米フォード・モーターを顧客に持ち、独フォルクスワーゲンとも次世代電池の供給で合意し、顧客基盤を拡大し続けている。

確かにパナソニックEVエナジーの電池は、他社メーカーには採用しづらいよね。 立ち上げ期にトヨタと一緒になってやる意味はあったと思うけど。

デンソーみたいに、トヨタ資本でも他社に採用されている部品メーカーはあるけど、あれは圧倒的な技術提案力があるからで、電池は(発展途上とはいえ)極端に言えばコモディティ。 ホンダみたいに「その時々で最適な製品(メーカー)を採用する」というスタンスがベストなんだよね。