書いてある「コツ」は、自力で体得するまで理解できない

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あなたは大物の器ですか、それとも小物?:NBonline(日経ビジネス オンライン)

皮肉なことに、コツが分かった後で教科書を読むとそのコツが書いてあったことに気づきます。「足の親指と人差し指の間あたりから力線が抜けるように地面をキックするのだ」と書いてあるのですが、何度読んでも意味不明でした。自力で体得した後のワタシにはその意味がよく分かるのですが、やはり形式知にしようとするとそれ以外の表現のしようがないことにも気づかされました。
 
100メートル走という事例で話しましたが、野球なら1000本ノックとか素振り1000回という言葉となり、苦手だったコースの球が打てるようになったりするわけです。そしてそれが「仕事」になっても基本構造は同じように感じます。運動やゲームなどとは違って、ビジネスシーンでは変数の数がケタ違いに多くなりますから、たくさんある様々な仕事上のプロセスのコツを積み上げていく必要があります。情報収集の「段取り」、アポ取りの「ワザ」、プレゼンのつかみの「ツボ」、お客さんと親しくなる「極意」などなど数限りないコツの集積です。

確かにそうかもねー。 仕事に限りませんが、最初は雲を掴むような表現でさっぱり分からなかったのが、経験を重ねたあとに読み返すと「そーそー。深いね」と思うことがしばしばです。
いくら良いアドバイスでも、それを受容できる状態になっていなければ、何にもならないんですよね。