「陽の当たらない」時期は、勉強のとき

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

頑張れば報われる組織に | キャリワカ:仕事術 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

「もう一つは、社員側としては、『いつも陽の当たるところにいるなんてことを考えるな』と。だから『その陽の当たらないところでいた時に、君は成長しなさい』とか、あるいは『少し休みなさい』というポストなんだと。ところが、エリートだったり輝かしいところにいたい人は、企画部門にいたいとか、そうなるわけですよ。昼があれば夜もあって休む時もあるわけですから、『君は休んで、次のステージが与えられているんだよ』と、『そのための休養をしなさい』『勉強しなさい』という時期なんですよ。だけど、いつも陽の当たる場所のポストにいたいと思うわけです」
 
しかし、その“陽の当たらない”時期がその人を磨くという。
 
「そこに本当の個という社員が、本当に光り輝くのか輝かないのかが出てきますね、人間の強さみたいなものが……。華やかなところを離れた時に、自分がどれほど、どういう立場で、どういう物の見方で、どういうことを勉強し、栄養補給をして次のステージに備えるかということが大切だと思います」(新井氏)
 
ただし、新井氏は最後にこう付け加えた。
 
「これはなかなか『言う易く、行うは難し』ですね」

ある程度大きな組織で仕事をしていると、とくに何か失態を犯したわけでもないのに、箸休め的なポジションに廻されることがあります。

ワタシがずっと居るところが、その箸休め的な部署なので(笑)、そういう人をよく見ました。

でも、1、2年のうちにまた日の当たる場所に戻っていくんですよね。 しかも偉くなって。 最終的には取締役まで行った人もいました。

そして、最後にこう語った。
 
「順調に行けば越したことはないけど、そんなに人生、長いサラリーマン生活を含めてですけど、順調に行くことなんて数少ないですよ。むしろ、挫折することが多くて、そういう意味で学ぶことだったり、助けられることだったり、本当に現場の目線で仕事をすることだとか、本当に名もない一人が一所懸命に働いている姿を見ることに思いを馳せることじゃないんですかね」

だから自分が望んだのと違う仕事をあてがわれても、やるべきことをやっていればチャンスはまた巡って来るのだと思いますよ。