プリウスのバッテリーは、エンジンの次に高価

「トヨタ」じゃなくて「プリウス」ブランドを作っちゃえば?:日経ビジネスオンライン

F:先ほどバッテリー代はあまり下がらなかったとおっしゃいましたが、バッテリーの価格は、プリウスを構成する部品の中で、どれくらいを占める物なのですか。
 
大:バッテリーは高いですよ。どうだろうな、全部の原価の4~5%ぐらいは行くと思いますよ。
 
F:ひゃあ、そんなにあるんですか。エンジンの次くらいの割合?
 
大:ええ、バッテリーはエンジンに次いで高いですね。逆にエンジンは、皆さんが想像するほど高くないと思いますよ。そんなにしません。なにしろ台数が多いじゃないですか。
 
F:あ、なるほど。それはそうですね。生産する台数が違う。
 
大:それとやっぱり材料も。基本的にエンジンは鉄かアルミですよね。だから素材の価格もそんなにめちゃくちゃなものじゃない。

カムリのエンジンが約1000ドルだそうです。
売価200万円のクルマでも、直材費は半分くらいで100万円? その5%なら5万円です。 実際にはもうちょっとするでしょうね。
大したことないように思える価格ですが、プレス部品などと違ってバッテリーは量産しても値段が下がりませんからね。 搭載量がそのまま売価に反映されてしまいます。

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たとえば、年産25万台分のEV用リチウムイオン電池工場だと800億円から1000億円規模の投資が必要とされる。同じ生産能力をもつプレス・溶接から塗装、最終組み立てに至る自動車工場と、ほぼ同レベルの投資額である。
 
つまりEVの場合、エンジンとミッションはいらなくなるが、電池だけで現行の車両組立工場に匹敵する投資が必要となる。生産規模が小さいと量産効果が出ないのも車両工場と同じで、三菱自動車工業や富士重工業(スバル)のEVのように高級車並みの価格となってしまう。

工場を新設する訳ですから、バッテリーの製造コストに設備投資の原価償却が上乗せされます。 そりゃ高価になるというものです。