ドアヒンジは鋳鉄製の方がエライ?

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「なぜ日本車と欧州車ではドアヒンジの作りが違う?」

たかがドアヒンジと思われるかもしれませんが、プレス製と鋳鉄製ではドアの開閉時の感触と音が異なり、それはクルマの高級感につながっています。昔からドイツ車はドアの閉まりがいいとか、閉まるときの音が高級感があるなどと言われてますが、これはけっして都市伝説の類いではありません。それにはドアヒンジが大きく関係しています。プレス製が時間の経過とともにドアの重みで伸び、甘くなってしまうのに対し、鋳鉄製は剛性が高いため、カッチリとした状態が長く保てるのです。

そう言うけど、プレス製のドアヒンジが本当に「ドアの重みで伸び、甘くなってしまう」か、ちゃんとデータを持った上で語っているのかな? プレス製ドアヒンジだって、板厚4.5mmくらいあるんだよ。 単にイメージだけで言っているような気がするけど。

ドアの閉まりは、車内の機密性やウェザーストリップの弾性、ドアチェッカーの特性やサッシ部の内側への追い込みなどでも変わってきます。
大体、ヒンジだけ強化したってしょうがない話で、ヒンジが取り付くボディやドアの剛性の方がもっと重要です。

経年変化でいえば、むしろヒンジブッシュの影響の方が大きいと思いますけどね。 あと、塗装の錆び止め工程で、ドアヒンジも一緒にどぶ漬けされるんですが、そのときにヒンジに付着したさび止め塗料がドアを開閉するうち削れてくるとか。

ブレーキについて欧州車は効力を優先するのに対して、日本車はブレーキダストや鳴きを重視するのと同じで、ドアの閉まりも操作力とか車内にいる人への音圧など、メーカーによって何を優先するかに違いがあります。
個人的にはクルマは走ってナンボなので、ドアが閉まる音に凝るよりも、燃費の向上に力を入れてほしいですね。