安藤美姫はバンクーバーで女王になれるか

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スポーツナビ|ウィンター|フィギュア|コラム|女王キム・ヨナに迫った安藤に収穫あり(1/2)

手先にまで丁寧に魂を宿らせ、音楽に合わせてしっかりと動く身体は、4分間にわたり、何か大切なことを語りかけてくるよう。またフィギュアスケートとしてこのプログラムが見事だと思ったのは、ダンスや振り付け以上に、フィギュアスケートならではのエレメンツでクレオパトラを表現できている点だ。
 
レイバックスピンで見せたしなやかな背中の反りには、女王の繊細な心を感じるし、ステップの複雑な動きは、まるで波乱万丈の物語がリズミカルに進行しているようにも見える。そしてこの日最も印象的だったのは、世界で一番美しい、安藤のジャンプだ。安藤がジャンプに抱く誇り、ジャンパーである自身への誇り、それがそのまま女王の誇りとシンクロしているような、美しい結晶のようなループやルッツ。ときにフィギュアスケートのジャンプと表現は、まったく別ものとしてプログラムの中に存在してしまうことがある。しかし安藤の「クレオパトラ」は、彼女の持つ世界一のジャンプ、その「美」と「格」がそのままプログラムの表現につながるという、稀有(けう)な成り立ちをしている。

すごいね。 こんなふうに評価されたら、安藤美姫も嬉しいでしょうね。

今の浅田真央を見ていると4年前の安藤美姫のように見えるし、今の安藤美姫を見ると4年前の荒川静香を思い起こさせます。
五輪本番では、誰でも冷静ではいられなくなりますから、持ち点の高いキム・ヨナとて実力を発揮できるとは限りません。 安藤美姫が金メダルを取る可能性も結構大きいと思うのですが。