PSA、増資厳しく資金調達困難か 三菱自出資に暗雲

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Bloomberg/プジョー、三菱自出資に暗雲 増資厳しく資金調達困難か - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE

プジョーは、2009年6月30日時点で製造・販売部門の純債務20億ユーロ(約2641億円)を抱えているほか、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の債務格付けが投資不適格(ジャンク)級となっていることから、三菱自の株式50%を購入した場合、財務が逼迫(ひっぱく)する可能性がある。
 
両社の時価総額は約85億ドル(約7570億円)とほぼ同水準だが、プジョーは販売台数で三菱の3倍、売り上げで4倍と大きく上回っている。フランクフルトに拠点を置く資産運用会社サル・オッペンハイムのアナリスト、イエンス・シャトナー氏は「プジョーには、多数の三菱自動車株を現金で購入できるほどの手元資金がない」と指摘。両社は資本提携を断念し、生産面での提携を拡大するだろうと予想した。

別の記事でも書いてありましたが、三菱自との資本提携が実現するかどうかは、PSAが資金を工面できるかどうかにかかっているようです。

格付けが低いので、増資して資金を捻出するのも難しいみたいです。

プジョーは財政面と戦略面で利益がもたらされ、さらにプジョーの株式の30%を保有するプジョー家の支配権が維持されるときにだけ、投資を検討する。広報担当者は「その3つの条件は、プジョーが常に設定するものだ」と語った。
 
今月2日の終値を基にすると、プジョーが三菱自株50%を保有するために必要な資金は約37億ドル。もし、プジョーが買収額のうち、10億ユーロを新株の発行でまかなおうとすると、プジョー家の投資比率は25%に低下する。
 
ソシエテ・ジェネラルのミシェリ氏は「短期的に見れば苦痛を伴う。しかし、ほかに道はない。長期的に見れば、世界的なネットワークを構築するのは理にかなっており、取引が行われる可能性はある」と述べた。

ルノーが日産へ出資したときは、フランス政府が後押ししたんですが、今回はどうでしょうか。 96年に完全民営化されるまでは国営のルノー公団だったルノーとは扱いが違うのかな?
いっそ三菱グループが優先株と引き換えにPSAの株を引き取ったらどうかと思いますが。