FreeNASは今どうなってる?

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家庭内のファイルサーバーとして、Windows Home Server (英語版)を使うようになって、もう1年以上になります。
PowerPack1 や ServicePack3が出たりして、もちろん当ててはいるのですが、信頼性に関してはどうもイマイチな印象が拭いきれません。

不信の原因は、ファイルサーバーとしてもっとも重要なストレージ廻りにあります。 普通に使っているだけで、こういうファイルのコンフリクトエラーが出るんですよね。

WHS_confricts.jpg

HDDはここ2年くらいに購入したものばかりですし、読み書きが大して激しい訳でもありません。
おまけにこのエラー、修復するというか、消す方法がありません。

現在のWHS1.0は WindowsServer2003がベースです。 つまりWindowsXpと同じですね。 そして次期WHS(2.0?)は WindowsServer2008ベースになると言われます。 Windows 7ベースの WindowsServerはまだ出ていないですからね。
使用しているWHSは英語版だし、WHS2.0日本語版にアップグレードできるかどうかも分かりません。 というか、現在のWHSの品質を考えると、アップグレードには躊躇しますね(それなりの金額になるでしょうし)。

WHSの良いところは、ドライブエクステンダー(DE)による複数HDDの単一ボリューム化、およびファイル(フォルダ)単位のミラーリング機構にあるのですが、代替できる選択肢はないのでしょうか?


ここで思い出したのが FreeNAS です。 3年前から存在は知っていましたが、まともに検討したことはありません。 大昔、Sambaを入れてみたら、日本語ファイル名(Shift_JIS)が文字化けしてなんじゃコリャだったので、それ以来食わず嫌いだったのです。
FreeNASは、ソフトウェアRAIDとJBODに対応しています。

FreeBSD Daily Topics:2009年11月14日 FreeNAS 0.7リリース - ZFS機能に対応|gihyo.jp … 技術評論社

FreeBSDベースで開発されたNASソリューションの最新版となるFreeNAS 0.7が公開されました。Webインターフェースから簡単に管理できるという特徴があります。0.7はFreeBSD 7.2-RELEASEをベースに従来のバージョンに改善や新機能の追加を行ったバージョンです。とくにZFSの機能がマージされている点が注目されます。

現在のFreeNAS 0.7は FreeBSD 7.2 ベースのようです。 そういえば先日、FreeBSD 7.3-RELEASE が出たみたいですね。 次のFreeNASは7.3ベースなんですかね? それとも8.0ベース?

FreeBSD Daily Topics:2010年3月5日 FreeNAS 0.8ロードマップ発表,AsiaBSDCon2010開催迫る |gihyo.jp … 技術評論社

Roadmap [FreeNAS]においてFreeNAS 0.8で登場すると見られる機能がまとめられています。まとめられている機能は次のとおりです。
 
 * FreeBSD 8.0ベースへの移行。リリースするタイミングによってFreeBSD 8-STABLEを利用することになるかFreeBSD 8.1-RELEASEを利用することになるかが変わってくる

ほうほう。
ところでFreeNASは、GNU/LinuxベースとFreeBSDベースに分裂してしまったのですね。

FreeBSD Daily Topics:2009年12月29日 FreeNAS,iXsystemsの支援をえてFreeBSD ZFS継続 - PC-BSD PBI技術の適用,モジュール化でサードパーティ機能追加を容易|gihyo.jp … 技術評論社

最終的にFreeNASは次の2つのプロジェクトに分離することになりました。
 
 * OpenMediaVaultプロジェクト: GNU/LinuxをベースにFreeNASの成果物を書き換えたもの。従来のFreeNASプロジェクトの主要開発者であるVolker Theile氏が担当
 * FreeNASプロジェクト: FreeBSDベースで開発を継続。iXsystemsが支援。8.x系への移行とGUIのモジュール化,PC-BSDのPBIを参考にしたモジュール技術の投入

昔、AIXの管理をやっていたことがあって、JFS(ジャーナルファイルシステム)はとても便利でした。 ファイルサーバーとして使うなら、ZFSで使ってみたいですね。


ただ一つ問題が。 現在使用しているeSATAカード(RATOC REX-PCI15PM)がFreeNASで動くかどうか。 Fedora Core 6での動作確認(ただしポートマルチプライヤ未対応)はしているみたいですが。 別のカードですが、Fedora 10でポートマルチプライヤ対応されているので、新しいドライバなら大丈夫なのかな?
REX-PCI15PMのSATAコントローラは SiI3124らしいですが、FreeBSDでは 6.3Rからサポートされているようです。 ポートマルチプライヤ使えるかしらん?

FreeBSD Daily Topics:2008年4月14日 fsck_ffs(8)にディスク故障時向け“-C”追加,新ELFリンカによるビルド時間短縮の可能性,NetBSD SMP取り組み,他多数|gihyo.jp … 技術評論社

sys/sys/ata
 
current - ATA/ATAPIディスクコントローラドライバata(4)に実験的にSATA Port Multiplierのサポートが追加されました。Silicon Image SiI3124/3132やいくつかのAHCIチップバスでの動作が確認されています。
 
同サポートは依然として実験段階にあるため,建設的なテスト報告や意見提案を積極的に行ってほしいとされています。

ataドライバでサポートされるのですね。 この記事からもう2年近く経つので、プロダクションレベルに到達しているのでしょうか?

とりあえず FreeNASのLiveCDのイメージは落としてきたので、あとでトライしてみたいと思います。 eBoostrで使っていたUSBメモリがあったハズなんだけど、行方不明なんですよね。 もっかい探してみよ。