マツダの次世代ガソリンエンジン、吸排気両側に電動VVT

マツダの次世代ガソリンエンジン、吸排気両側に電動VVT|GAZOO.com

マツダは、来年から搭載を開始する次世代ガソリンエンジン「スカイアクティブ―G」の吸気系、排気系の両方に電動式の可変バルブタイミング機構(VVT)を標準採用する。普及の進んだ油圧式VVTと比べコストが割高だが、制御自由度の高さやエンジン負荷を軽減できるというメリットを優先して標準化を決めた。小型車では吸気系のみにVVTを装着することが一般的ではあるものの、来春から次世代エンジンを搭載する「デミオ」で30キロメートル/リットルの好燃費を確保するには、吸排気両側に電動式VVTが不可欠と判断した。電動式の特徴を生かしながら順次、燃焼制御を改善して全車でトップクラスの燃費達成を目指す。
 
電動式VVTの最大のメリットは、エンジンの運転状況に関わらず開閉タイミングを自在に調整できることだ。油圧式は、作動に必要な力をエンジンの回転によって作り出すため、電動式と比べ調整幅が限られてしまう。
 
次世代エンジンでは吸排気の電動可変を生かして燃焼サイクルを柔軟に変更、燃費性能と出力を最大限に引き出す。特に燃費に関しては「ミラーサイクル」のような高膨張比サイクルを盛り込んで効率向上に結びつける。

油圧式と電動式でどっちがコストが掛かるかといえば、現状では電動式でしょうね。
ミラーサイクル(トヨタはアトキンソンサイクルと呼んでいますが)も、燃費には有利ですが排気量に比較して出力面で不利です。 過給してダウンサイジングするのが最近の流行ですが、逆行しているような気もします。

純ガソリンエンジンでハイブリッド並の燃費を稼ぎ出そうとしたら、何がしかのトレードオフが出るのはやむを得ないところです。
それをどこまで克服したのかが、「スカイアクティブ-G」の見所でしょうね。