上司が部下の失敗に備えておかなければ、チャレンジなどできるわけがない

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部下のケツは必ず俺が拭いてやる! マーチよりも「チャレンジ」について熱く語り合う2人:日経ビジネスオンライン

小:ただ、チャレンジさせるときに、トップマネジメントは部下が失敗したときの保険を必ず持っていなければなりません。部下の課長級の連中に、あれやれこれやれチャレンジしろ、と指示するわけです。コストを3割削減しろ、品質は50%上げろ、構成部品点数を半分にしろ、とか。今まで月100件きていた市場クレームを50件にしろ、とかね。普通ならもう無茶苦茶にチャレンジさせるわけです。
 
でもチャレンジなんて全部が全部うまくいく筈はない。失敗は必ずある。歩留まりというものがあるんです。Vプラットフォームの場合、チャレンジの件数を勘定すると500件以上あったのですが、うまくいったのはおよそ6割。4割は失敗している。そのギャップをどう埋め合わせるか。責任者は自分の懐にキチンとお金と時間を持っていなければダメなんですね。
 
F:おカネがないとダメ……?開発費という意味ですか。
 
小:開発費と原価です。失敗した場合にあてがうおカネをちゃんと確保しておくこと。これが保険です。この保険をちゃんとリザーブをしておいてあげないと、絶対に信頼感は生まれません。お前が失敗したんだから、お前が責任取れ……。こんなことを言うような責任者は、責任者じゃありません。人の上に立つ資格などない。

素晴らしい! 自分も「PPAはしっかり考えておいてね」とはいいますが、上司自身もリスクヘッジが必要です。
出来なかったときの言い訳や予防線じゃなくてね。