ホンダ中間決算、通期業績予想を上方修正

ホンダ近藤副社長「下期は不確定要因が多い」 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

ホンダは29日、2011年3月期の通期業績予想を上方修正して発表した。前回7月時点の予想より営業利益は500億円多い5000億円、純利益は450億円増額の5000億円とした。
 
為替レートは下期を1ドル=80円、1ユーロ=110円に修正し、通期では1ドル=84円、1ユーロ=113円を前提とした。営業損益段階での為替変動による減益は1620億円を見込んでおり、7月時点より370億円拡大した。
 
近藤広一副社長は「下期の円高による影響は(営業損益段階で)850億円にのぼる。国内販売も上期比で減少するので数百億円の減益要因になる」と説明した。

「1ドル85円でも利益が出せる」と言ってましたが、現実は70円台に突入しようかという状況です。 それでも四半期ごとに500億円程度の利益は出せそうですね。

ホンダ近藤副社長「単独決算でも何としても営業黒字に」 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

ホンダは29日、2010年度第2四半期決算を発表した。連結決算では2010年度大幅な増収増益を見込むが、単独決算では100億円の営業赤字となる。(中略)
 
営業赤字の原因は言うまでもなく輸出の減少だ。「リーマンショックで輸出が大きく減った。それまで130万台の国内生産のうち、50万~60万台輸出し、それで黒字にしていた」と近藤副社長。それが今期は国内生産が97万5000台、輸出が35万台。
 
国内事業のほうは、リーマンショック以前よりも改善しているとのことで、「単独決算でも何としても黒字にし、来期の決算発表では黒字と言いたい」と近藤副社長は強調していた。

3期連続の単独赤字は避けたいところですが、補助金特需でも赤字だったわけで難しいでしょうね。

asahi.com(朝日新聞社):自動車大手、想定レート修正相次ぐ 急速な円高受け - 愛車

三菱自動車は新型RV車「RVR」の販売が好調で、売上高は前年同期比50.9%増の8646億円。本業のもうけを示す営業利益は68億円と、前年同期の325億円の赤字から改善した。営業利益は円高で160億円目減りしたが、販売増やコスト削減で補った。純損益は49億円の赤字。想定為替レートは、当初は1ドル=90円だったが、年度下半期は1ドル=82円に修正。10年度全体では1ドル=85円とする。益子修社長は「円高で厳しいが、部品の海外調達を拡大するなどして(収益の)目標を達成する」と述べた。

下期82円は、予想というより「願望」に近いでしょうね。

マツダ通期業績見通し…円高で営業利益を下方修正 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

マツダは2011年3月期の通期連結業績予想で、円高の進行による為替差損などから営業利益を従来予想よりも50億円引き下げて250億円に下方修正した。
 
国内外で新車売上げ台数が予想以上好調に推移しており、通期のグローバル販売台数は前回予想よりも5万台増の132万台に上方修正した。このため、売上高も300億円増の2兆3000億円に上方修正した。
 
為替レートは下半期だけで1ドル=82円、1ユーロ=115円に修正、営業利益は下方修正した。
 
経常利益は為替予約やコスト削減効果などで290億円を予想していたが、360億円に上方修正した。最終利益も前回予想よりも10億円増となる60億円となる見込み。

輸出比率が7割を超える事業構造で利益を出すのは立派ですね。 とはいえ、このままでは「働けど働けど...」で貧乏暇なしになりそうです。

マツダ山内社長「グループ全体で円高に負けないコストづくりを」 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

マツダの山内孝社長は10月29日、2010年度第2四半期決算の会見で、「円高で苦しいが、国内生産を落として海外に出て行くことはしない」と述べ、こう付け加えた。
 
「当社は山口、広島の両工場でつくって海外に出すのが8割あり、将来それが増えていくことを前提に置いているわけだから、円高は非常に苦しいが、地方の雇用のこともあるので、できるだけ踏ん張っていきたい」
 
部品の海外調達についても、現在の2割から増やそうとはあまり考えていないようだ。価格だけではなく、品質やデリバリーも重要というわけだ。

志は立派だけど、精神論だけじゃどうしようもないと思うんだけどな。